■高大接続は大学の未来を担う重要な取り組み
冒頭の挨拶として、渡邊学長が挨拶に立ち、多数の参加に感謝の意を表しました。
渡邊学長は、高校教育から大学教育への学びをより円滑に繋ぐ「高大接続」の重要性を改めて強調し、このラウンドテーブルでの忌憚ない意見交換が、今後の高大接続の取り組みをより充実させるために不可欠であると期待を寄せました。
■夏期高大接続(ブリッジ)授業の実施報告
7月・8月に開催された高大接続授業(ブリッジ授業)の実施については、高大接続推進室の八木橋室長より報告がありました。
本学のブリッジ授業は、協定校の高校生が夏期休暇期間中に大学の授業を体験し、評価を受けることで、大学の雰囲気や学びとの相性を確認する貴重な機会です。
八木橋室長からは、今年度の参加実績について、実施した3学部で大幅に増加したことが報告されました。
また、一例として外国語学部での授業の様子に触れ、「ネイティブスピーカーによるアイスブレイクで緊張がほぐれ、日本語だけでなく英語や中国語、韓国語も飛び交う活発なグループワークが行われた」と、その魅力的な環境を紹介しました。
■言語聴覚専攻の施設見学
今回は保健学部リハビリテーション学科言語聴覚専攻の施設見学を実施し、各校の先生方に最新の設備と専門的な学びの環境を視察いただきました。
本学の言語聴覚専攻では、言語聴覚士の養成を行っています。言語聴覚士は、「話す」「聞く」「食べる」ことに困難を抱える方々を支援するリハビリテーションの専門職であり、言語、聴覚、コミュニケーション、そして摂食・嚥下(飲み込み)に障がいを持つ方に対して、専門的な治療や訓練を提供し、その人らしい生活を取り戻すお手伝いをします。
言語聴覚士の職務の重要性や養成課程の内容については、さらなる認知度向上が必要であり、今回の施設見学はその一助として企画されました。
その後の懇親会では、大学と高校、各協定校間での活発な意見交換と交流の場となりました。ご挨拶をいただいた関東国際高等学校の先生より「今夏の杏林でのブリッジ授業は、生徒の熱意・姿勢や、関わる先生方の協力もあり、高大接続の本質に立ち戻った、高校にとっても大学にとっても意義深い内容であったと感じている」とのお言葉をいただきました。
本学では、今後も高校教育との連携を強化し、生徒一人ひとりの学びの接続をサポートしてまいります。


(高大接続推進室)
2025年10月10日