高校時代、オーストラリアのアデレードでの語学研修に参加した上條萌さんは、異文化に触れる楽しさを知ると同時に、言葉が伝わらない悔しさも味わった。その経験から英語学習に没頭し、大学進学時には留学支援制度が整っている杏林大学へと進学を決めた。
英語学科のクラスは英語の習熟度によって20名程度の少人数で編成される。「先生との距離も近く、いつでも質問できる環境。クラスメイトとも英語レベルが近いため刺激しあえ、すぐに仲良くなれました」さらに、英語学科特有のインテンシブ・プログラムなど、英語力の増強が望めるカリキュラムも充実している。
「TOEICスコアにもとづいて選抜された人が利用できるプログラムです。英語のみで授業が行われるため、リスニングやスピーキングもしっかりと鍛えられました」
実践を積み重ね、大学2年次の秋学期には念願の留学へ。過去の悔しさを晴らすため、高校時代と同じアデレードへ留学。現地の大学に通い、ひたすら英語漬けの毎日を過ごした。慣れない環境のなかでも日本で身につけた英語力が大いに役立ったと語る。
「ホストファミリーは本当に優しく私を受け入れてくれて、なんでも話せる仲に。日本で基礎を磨いたおかげで以前よりも現地の人々と充実した交流ができました」
帰国後は他学部・他学科の選択授業も進んで履修。ホスピタリティや社会制度論、心理学を学ぶうちに、人とダイレクトにかかわる仕事に就きたいという目標をもった。「接客のアルバイトをしているのですが、さまざまな年齢や国籍、違う価値観の人とかかわるなかで自分の視野が広がりました」
あらゆる経験が自分のためになる。目標をしっかりと見据え、大学での学びを活かしているからこそ、どんな状況下でも柔軟に対応できるたくましさが身につくのだ。
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