杏林⼤学と包括連携協定を結ぶ宮城県東松島市の地域活性化に向けた新たな取り組みについて、私たち古本ゼミが協⼒させていただきました。
具体的には、東松島市を通る「みちのく潮⾵トレイル」を市の新たな観光資源とするイベントの企画・実施です。
みちのく潮⾵トレイルは、東⽇本⼤震災からの復興として環境省が定めた三陸復興国立公園の創設を核とした「グリーン復興プロジェクト」の取組みの⼀つで、青森県八戸市から福島県相馬市までの太平洋沿岸をつなぐロングトレイルです。
私たちは2022年4⽉、初めて東松島市を訪れました。地元の⽅々と交流する中で、「みちのく潮⾵トレイルが知られていない」という課題が⾒つかりました。そこで、地元の素晴らしさを再発⾒しながらみちのく潮⾵トレイルを知ってもらうイベントとして「みちのく潮風トレイルを歩こう ナイトトレイル」を考えました。
ナイトトレイルのプレイベントとして行った⼩学⽣向けの竹⼯作体験ワークショップ「絵付け竹あかり」で使う竹は、東松島市の特産品の牡蠣を養殖する際に使う竹製の棚を再利用することにしました。トレイルのコースには、フォトスポットやクイズコーナーを設けるなど、ナイトトレイル実施に向けて準備を重ねました。この間、東松島市役所の方々とはZoomで何度も打ち合わせを重ねました。さまざまな意⾒を全員が共有し、優先順位を決めて企画を詰めていくのは、大変でしたが、皆で協⼒しながら取り組みました。
プレイベントの「絵付け竹あかり」は家族連れでにぎわいました。安全⾯を考慮して予めカットした竹材に、⼦どもたちは思い思いに⾊を重ねていました。
そして7⽉29日(⼟)、いよいよ「みちのく潮⾵トレイルを歩こう ナイトトレイル」が実施されました。
ナイトトレイルに参加したご夫婦からは、「ゆっくり⼣陽を⾒ながら歩けるのは最⾼だね」と⾔ってもらえました。ほかにも、全⼒でクイズを解く姿などそれぞれにトレイルを楽しんで
いる様⼦が印象的でした。参加者から「暗いから気をつけてね」「⾍刺されないようにね」と⾔葉をかけてもらい、東松島の方々の優しさにとても⼼が打たれました!!
約1年かけて準備してきたナイトトレイルイベントを無事に開催することが出来ました。多くの方々のサポートにより、よりよいものを作り上げることができたと思います。
どのくらいの方がイベントに参加してくださるのか⼼配していましたが、SNSやポスターで宣伝したこともあり、100⼈を越える方々が参加してくださいました。
今回私たちは、イベントを実施する貴重な過程を学ぶことが出来ました。私たち学生を温かく迎えて下さった東松島市役所の方々、地元の方々のおかげで大学生活の最⾼の思い出になり
ました。そして東松島のことが大好きになりました。
※記事および各人の所属等は取材当時のものです