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教職座談会

杏林大学の教職課程で学んだことや印象に残っている授業

吉田:「教育実習1」で羽村1中の先生の講義を受けました。話すスピードや立ち振る舞い、教師になる上での心構えなど教わりました。現場の先生の本音も伺え、貴重な授業でした。

島﨑:4年次の「教職実践演習」では、これまでの学びを深め、実践的な指導方法を学びました。何より、養護教諭や保健科の教諭、また社会科の教諭をめざす他学部生と共に学んだことは印象的でした。

齋藤:他学部生と受ける授業は、文系、保健医療系の学部がある杏林大学の特長です。学校に限らず、社会は様々な人で構成されています。学生のうちから専門以外の人の意見に接するのもよい経験になると思います。

菱田:授業で齋藤先生が言われた「教育は果たして善い営みであるのか」という問いは、教員に憧れ、「教育は善いものだ」と決めつけていた私にはとても衝撃的なものでした。当たり前と思うことにも注意の目を向けるべき、と学びました。

鈴木:3年の夏休み、3日間連続で朝から晩まで法規学習をしたことです。看護実習があり、なかなか教職の勉強ができずに焦っていましたが、篠田先生(教職支援講座講師)の講義を受け、みんなで話し合いながら問題を解きました。実習先がバラバラだった養護教諭志望の仲間と久々に一緒に勉強できた喜びも大きかったです。

大嶺:自分の勉強の進み具合を確認したり、学び合うことで効果的に学習できたりすることがグループ学習の良い点ですね。

教育実習の思い出

吉田:実習先の中学校は全校生徒が93人の小規模校でした。教師の数も少ないのですが、校務分掌の仕事は大規模校と同じなので、一人の教師が複数の仕事を掛け持ちしていました。とにかく多忙で、体力的にも精神的にも大変な仕事だと実感しました。でも、生徒や同僚とのコミュニケーションを大切にしていた先生方の姿はとても参考になりました。

島﨑:初めて教育実習をした中学校ではとても緊張しました。授業で失敗することは沢山ありましたが、指導教諭や生徒に励まされて乗り越えました。小学校の教育実習では、中学生との差を実感しました。教師のひと言や小さな行動が子どもに大きな影響を与えるのです。教育実習は私にとって大きな収穫で、大切な宝物です。

齋藤:小中学校で実習したことで、いろいろな場面での違いや比較ができたと思います。とてもいい経験でしたね。

菱田:中学校での3週間の実習中、学年会議や生徒指導事例研究会に参加したり、日本語が話せない外国籍の生徒の通訳として病院に引率したりもしました。1年生の授業では、様々な課題に直面し、悩むことも多かったのですが、生徒から「先生のおかげで嫌いだった英語が好きになりました」と寄せ書きをもらいました。楽しいことばかりではありませんでしたが、教員になりたい思いが一層強くなった教育実習でした。

鈴木:母校の中学校で養護実習を行いました。2年生のクラスで保健の授業や道徳の授業を担当しました。実習最終日に、生徒に呼ばれて教室に行くと、黒板がきれいにデコレーションされていました。クラス全員のメッセージが書かれた色紙ももらいました。生徒たちと過ごせた時間は短時間でしたが、みんないろいろなことを感じ取ってくれたことがとても嬉しく、教員としての自覚がわきました。        ≫つづく

生徒から送られた色紙は大切な宝物(鈴木さん提供)

生徒から送られた色紙は大切な宝物(鈴木さん提供)