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教職課程座談会

採用試験の勉強法

吉田:本番に備え、小論文は何本も書きました。勉強の計画表を月ごとに作り、やるべきことを明確にしました。勉強した日は手帳にスタンプをつけ、一目で学習記録がわかるようにしました。友だちと勉強することは心の支えにもなりましたし、そのほうが情報量が圧倒的に増えるので、一人で勉強するよりも効率的でした。受験は団体戦だと感じました。

島﨑:私は今年の3月から受験勉強を始めました。時間短縮のため、過去問を一度解き、出来ない所は答えを直接書き込んで自分だけの参考書を作りました。そしてそれを読書替わりに普段から読むようにしました。
私は、大学に通いながら、通信制大学(※1)を受講していたので、このサイクルに慣れるまで苦労しました。休日のスクーリング(※2)の講義は、社会人・主婦・現職の教員などと受けたので新鮮な経験でした。通信制大学は自分のペースで学習を進めるため、計画的に勉強することが大事です。「最後までやりぬく覚悟」がないと続けることは難しいと思いました。

菱田:私は長期にわたる受験勉強が苦手で、長時間机に向かっても集中力が続きません。ですから、通学中の電車内など隙間時間に携帯のアプリを利用して過去問を解いたり、専門教養の過去問研究をしたりしました。自分に最も合う学習法を見つけることは必要です。

勉強した日が一目でわかる吉田さんの手帳

勉強した日が一目でわかる吉田さんの手帳

付箋や書き込みがされた島﨑さんの「自分だけの参考書」

付箋や書き込みがされた島﨑さんの「自分だけの参考書」

鈴木:3年生で看護実習、4年生では看護研究と国家試験模試。教員採用試験と並行してやるべきことがたくさんありました。1年生から専門教養の勉強をし始め、小論文対策は2年生の秋頃から開始。3年生の看護実習のインターバル中もしっかり提出することを目標に頑張りました。本格的に教員採用試験の勉強を始めたのは、3年生の2月でした。試験に間に合わせるため、養護教諭志望者は毎日集まり、専門教養、教職教養、一般教養を猛勉強しました。中教審答申などは、友達と一文一文音読し、意味を解釈できるようにしました。

齋藤:自分の勉強法を見つけることは、採用試験を乗り越える一つの鍵ですね。後輩たちに参考にしてもらいたいですね。

※1 通信制大学:本学は通信制大学と提携を結んでおり、その大学の単位を修得することで、小学校教諭・幼稚園教諭・特別支援学校教諭の免許も取得することが可能です(通信制大学を受講する場合には、別途費用がかかります)。
※2 スクーリング:通信制大学の勉強は自宅学習が基本ですが、教室で教員と直接対面して受ける授業もあります。これをスクーリングと言います。




どんな教員になりたいか

吉田:児童・生徒の一番近くにいるような教師になりたい。積極的に校内をまわり、常に「みんなを見ているよ」とメッセージを送っていきたい。また、養護教諭として生徒の命や安全を確実に守れるような教員になりたいです。

島崎:子ども達の「心の安全基地」のような教師を目指しています。『教育の力』という本で、教師や親と子どもの間の「信頼と承認」の重要性を説いています。ここで生まれた「信頼と承認」は自己信頼・承認から他者への信頼・承認に繋がるというのです。それぞれの家庭環境、考えや人生があるからこそ、私は「心の安全基地」として一人ひとりと真摯に向き合い、受け止め、指導したいと思っています。もちろん、子ども達の一番身近な大人として、常に範を示す姿勢を貫いていきます。

菱田:教員として生徒の理解に努めたい。生徒を指導する場面では、生徒がなぜそのような行動・考えに至ったかを理解する必要があります。負けず嫌いの生徒にはあえて厳しくしたり、自分に自信が持てない生徒には勇気づけたりとそれぞれに合った振る舞いをするためにも生徒理解は欠かせません。
 教育は教員ではなく、生徒のためにあることを忘れず、生徒のことを第一に考えられる教員になりたいです。

鈴木:子どものことを第一に考え、行動できる教員を目指します。今日、学校の子どもたちの健康課題は多様化かつ複雑化しています。保健室には、様々な身体症状、精神症状をかかえる子どもたちが来ます。子どもたちの話に最後までしっかり耳を傾け、受容し、安心感を与えられる存在になりたい。その上で、健康課題を的確に見つけ出し、子どもの気持ちに寄り添いながら、一緒に解決策を見つけていきたいです。また、保健室に来ない子どもにも、目を向け、小さな変化も見逃さず、支援に繋げてられる広い視野を持った教員になりたいです。     ≫つづく