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【トピックス】 八王子“地域共創”フォーラムを開催

 杏林大学は八王子市の中心市街地の活性化に大学がどのような役割を果たすことができるのかなどについて話し合う八王子“地域共創”フォーラム「八王子のまちづくりと大学の果たす役割」を11月10日(土)、八王子市学園都市センターで開催しました。

 杏林大学ではこれまで教員や学生がそれぞれ個別に地域と連携して教育支援や学生ボランティアなどのさまざまな活動を行ってきましたが、今後は大学として組織的に地域連携の活動をすすめるため、その第一段として開催したものです。
 このフォーラムは、八王子市の市民活動推進部学園都市文化課、健康福祉部、総合政策部市史編纂室の市役所の各課や商工会議所、八王子の伝統文化継承者で八王子車人形の五代目家元である西川古柳氏などのご協力をいただき開催の運びとなりました。

 フォーラムには、まず東北六県英語教育連絡会会長や文部省教科書調査官などを歴任した本学の谷口賢一郎客員教授が「国際化社会における有機的なまちづくりの課題」と題して基調講演を行いました。そのなかで谷口客員教授は日本では大学が地域に溶け込んでいるとは言えないが、今国際化が進むなかでより一層地域と大学が一体化し、大学と町が共生する「まちづくり」が必要であると指摘し、海外での大学と都市が共生しているいくつかの事例を引用しながら八王子市が取り組むべき「まちづくり」の要点を挙げて地域と大学がより強く連携してまちづくりに取り組む必要性を強調しました。

 このあと地域と連携して活動を行ってきた教員や学生、それに市の職員、地元の商店経営者などがパネリストになって2つのセッションに分かれてパネルディスカッションが行われました。
 セッションのテーマは、第1部が文化・産業の視点からのまちづくり、第2部は健康・人材育成の視点からのまちづくりについてで、それぞれパネリストがこれまでまちづくりにどう係わってきたかについて報告し、今後大学との連携でどのようにして八王子の中心市街地を活性化させるべきか、特に学生が集まるような商店街整備や観光資源の開発について活発な意見交換をしました

 セッションの途中で黒須隆一八王子市長が会場を訪れ、壇上から挨拶してこのフォーラムの成果への期待を述べる一幕もありました。 
最後に本学の長澤俊彦学長が、本学はこれまで八王子を中心にした社会貢献に努めてきたが、今後一層八王子市と大学が一体となったまちづくりに協力していきたいと抱負を述べました。

 

 杏林大学ではこの2つのパネルディスカッションでの議論の結果を基にして「住みやすく、遊びに行きたくなる街・八王子」として中心市街地の活性化を図る上で大学が果たすべき役割についてまとめ八王子市に提言を行うことにしています。

 このフォーラムには一般市民のほかに市議会から福安とおる議員と小林ひろゆき議員や中心市街地に立地する企業の経営者など八王子の政財界を代表する方も来賓として参加するなど、会場は終始熱気にあふれた雰囲気となりました。終了後も別会場に移動して行った懇親会の席でも関係者による熱心な意見交換が行われました。杏林大学はこうした地域の方々と協力し合いながら来年度以降も地域共創活動を継続すると共に順次拡充していき、より幅広く社会に貢献できるよう努めていきたいと考えています。



基調講演:国際化社会における有機的なまちづくり
谷口 賢一郎 外国語学部 客員教授(1999年度東北六県英語教育連絡協議会会長)

パネルセッション第1部:文化・産業
コーディネーター   田中 信弘 総合政策学部 教授(経営学)

パネリスト   西川 古柳 氏(八王子車人形 五代目家元)
         佐藤  広 氏(八王子市総合政策部市史 編纂室長)
         富貴澤 繁幸 氏(八王子市市民活動推進部学園都市文化課 課長)
         橋本  孝 氏((株)荒井呉服店 常務取締役)
         岩﨑 公生 外国語学部 教授(観光学)


パネルセッション第2部:健康・人材育成
コーディネーター   金子 哲也 保健学部 教授(環境保健学)

パネリスト   尾嵜 敏夫 氏(八王子市健康福祉部次長・八王子市保健所保健総務課長)
         北島 勉 総合政策学部 准教授(公衆衛生学)
         大嶺 智子 保健学部 教授(健康教育学)


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