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大学ホーム>ニュース&イベント>【トピックス】 国際シンポジウムで塚本教授が基調講演

北京で同時通訳・翻訳に係る国際シンポジウム開催
本学の塚本慶一教授が基調報告

 11月8日、中国通訳翻訳協会および北京第二外国語学院の共催による、「第3回 同時通訳・翻訳教育国際シンポジウム」が北京で開催され、外国語学部の塚本慶一教授が基調報告を行いました。

 中国では、日本との各分野での関係が一層拡大するにつれて、多くの日本語要員が必要とされています。ことに、国際会議はその多くが中国で開催されるようになってきており、優れた通訳者、とりわけ同時通訳者の養成が急務となっています。

 日本語—中国語間の同時通訳という分野は、中国において、いまやブームのように、各地の大学の関係部門が相次いで講座やコースの設置を行い、さらには大学院を設置するようになってきています。

 しかしその実態は、教授法、教材、経験のある指導教員のいずれも不足しており、本学の塚本慶一教授の著書が多くの大学でテキストとして使われ、一部は中国語に翻訳出版されています。しかし、教育現場ではいまだに暗中模索の状態が続いているようです。

 今回のシンポジウムでは、塚本教授をはじめ、パリ第三大学教授・欧州通訳翻訳研究学会会長のダニエル・キル氏による基調報告のほかに、中国の元文化省副大臣の劉徳有氏、元外務省顧問・中国通訳翻訳協会副会長の唐聞生氏、中国国家外文局顧問の林国本氏などの諸氏による対談や、各分科会においての活発な討議が行われました。

 日本からは、杏林大学のほか、日本大使館や国際交流基金の関係者も参加しました。参加した中国の大学としては、北京外国語大学・天津外国語学院・上海外国語学院・広東外語外貿大学・北京大学・清華大学・北京語言大学・北京師範大学・中国メディア大学・中国経済貿易大学・首都師範大学・大連大学・南開大学・東北大学・遼寧師範大学・上海海洋大学・福建師範大学・廈門大学、さらに、台湾や香港やマカオの各大学など、計30校の大学からの錚々たる面々でした。

 今回のシンポジウムの日程の前後には、中国初の「全国大学生通訳コンクール(中—英—日)」が開かれました。約30数校から出場した学生諸君による、三日間にわたる予選と決勝戦が行われ、塚本教授は、審査員として、審査と論評に加わりました。

 杏林大学大学院に日中通訳者翻訳者の養成をめざすコースが開設されていることはすでに多くの大学関係者に知られており、来年4月からは、「国際言語コミュニケーション専攻」として一層明確な形で展開することは、まさに時宜にかなったものであり、たいへん注目され、多くの問い合わせがありました。

 杏林大学がこの分野で大いに国際貢献をしていく舞台が用意されていることは論を待たず、大きな責務があると感じさせられたシンポジウムでした。

 なお、このシンポジウムの様子は、北京第二外国語学院のホームページで大きく取り上げられています。

http://www.bisu.edu.cn/BisuInfo/ShowArticle.asp?ArticleID=20507

http://www.bisu.edu.cn/BisuInfo/ShowArticle.asp?ArticleID=20506

 中国の各メディアも取材報道を行い、すでに、チャイナネット、人民ネット日本語版、中国国際放送局、段躍中日報をはじめとして、中国関係の各ウェブサイトでも報じています。


2008.11.18