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【トピックス】 医学部統合生理学教室・八木淳一講師が日本疼痛学会で優秀論文賞受賞

 

 平成22年7月2-3日に京都国際会議場で開催された第32回日本疼痛学会で、医学部統合生理学教室・八木淳一講師が、2010年度優秀論文賞を受賞しました。本賞は、平成21年度に刊行された学会誌 Pain Research に掲載された論文の中から、日本疼痛学会誌編集委員が優秀論文を選出して授与されるものです。
  八木講師は、骨格筋の痛み情報を伝える感覚神経の性質を防衛医科大学校・小林靖教授と共同で研究し、「Whole cell patch-clamp recordings of skeletal muscular DRG neurons in anesthetized whole animal preparations: 麻酔下全動物標本による『骨格筋DRGニューロン』のホールセルパッチクランプ記録」というタイトルで24巻第3号に発表した論文が受賞の対象となりました。
  痛みを起こす侵害刺激は種々雑多で、その侵害情報を感知して中枢神経に伝えるため、痛みの感覚神経は多種多様に分化しています。組織の血流が低下すると痛みが起こることは良く知られています。今回の研究で、血流が低下した状態で骨格筋が収縮する時に特有に反応するC群の感覚神経線維(痛みを伝える最も細い神経線維)を見出しました。現在、このC線維が、虚血による組織の酸性化に反応するという仮説の下で、研究を継続しています。


(医学部統合生理学教室教授 平井 直樹)



2010.7.29