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【トピックス】 脳神経外科学 永根准教授の論文がLancetに掲載されました

  総合臨床雑誌として世界でも最も権威あるJournalの一つであるLancet Neurology (Impact factor 18.13)の本年1月号に、当院脳神経外科の永根 基雄 准教授のレビュー論文が掲載されました。

 レビュー論文とは、ある分野について、世界中で発表されたあらゆる研究成果をその分野の第一人者が集約し総合的な視点で解説するもので、著名な専門家でなければその任は努められません。今回、永根准教授はLancet Neurology誌からの指名を受けて執筆を担当しました。
論文は、2010年の1年間に論文として発表された悪性脳腫瘍に関する重要な知見について、特に優れたもの、本疾患の治療上の進歩に当たるものを厳選し寸評しています。

 この中で永根准教授は、最も悪性で頻度の高い原発性悪性脳腫瘍の膠芽腫について、現在の治療法から更により良い治療成績が得られることを期待して行われている分子標的治療薬を併用した臨床試験の進展状況や、治療法や薬剤の開発に伴う治療効果判定基準の見直しの動き、さらに遺伝子研究の進展に伴う臨床応用の新たな可能性など、悪性脳腫瘍の分野における世界の最先端の研究を網羅して解説しています。その上で2010年の世界各国の研究を振り返り、悪性脳腫瘍に対する研究は手術・放射線・分子標的治療ならびに分子遺伝学の新知見が相互に関連、結集して急速な発展を遂げており、近い将来に有効な個別化治療の開発と更なる治療成績の向上がまさに期待される1年であったと考えられると総括しています。

 論文掲載は、この分野における永根先生の一連の業績(その多くは杏林大学脳神経外科に所属してから研究し発表されています)が国際的にも高く評価されていることの現われとして、同じ教室に所属するものとして大変誇りに感じています。

◆ Nagane-Lancet Neurol11(693KB)

脳神経外科学 教授

塩川 芳昭


■ 掲載された論文の冒頭と図