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【トピックス】衛生学公衆衛生学 櫻井講師が「Best Research Award 2011」を受賞

 衛生学公衆衛生学教室・櫻井拓也講師が「Oligonolの老化促進モデルマウスの認知機能障害に対する予防効果と海馬におけるターゲ

ット分子の同定」の研究で、10月15-16日にロイトン札幌で開催されたThe 19th International Congress on Nutrition and Integrative Medicineにおいて、「Best Research Award 2011」を受賞しました。
  櫻井講師は、アルツハイマー病(AD)の予防に効果があることが示唆されているポリフェノールのうち、高い吸収性と抗酸化力をもつライチ由来低分子ポリフェノール・Oligonol((株)アミノアップ化学、札幌)の認知機能障害と海馬における遺伝子発現に対する効果についての研究を、本学部細胞生理学教室の藤原智徳准教授と赤川公朗教授のご協力を得て、当教室の大野秀樹教授とともに進めています。本研究では、老化促進モデルで学習・記憶障害を示すsenescence-accelerate mouse prone-8 (SAMP8) マウス(AD型認知症モデルマウス)の海馬依存的な記憶と考えられている文脈恐怖記憶の障害が、Oligonolの摂取により改善されることを明らかにしました。さらに、Oligonolを摂取したSAMP8マウスの海馬では、シナプス形成・維持に重要なcerebellin4遺伝子やAD発症に関与する小胞体ストレスの防御作用をもつwolfram syndrome 1遺伝子などの発現が増加することを突き止めました。これら一連の研究が評価され、本受賞となりました。
  櫻井講師は、「この受賞を糧にさらに検討を行い、認知症やADの予防に寄与したい」と話しています。


(衛生学公衆衛生学教室教授 木﨑節子)


2011.10.17