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落語家が「笑顔の効用」を一席 〜看護専門学校ナイチンゲール生誕記念講演会〜

 看護専門学校では、看護教育の生みの親・ナイチンゲール(1820—1910)の生誕を記念して、毎年この時期、外部から講師を招いて全校生を対象にして看護の心構えなどに関する講演会を開いています。
 今回お迎えしたのは落語家の三遊亭多歌介さんで、三遊亭圓歌師匠に入門後97年に真打ちに昇進し、「幸せが幸せを~笑いが笑いを呼ぶ!」をモットーに高座やテレビ・ラジオで活躍されています。
 講演は丁度ナイチンゲールの誕生日で看護の日にあたる5月12日(土)、三鷹キャンパスの大学院講堂で「笑顔の効用〜看護のごかん〜」と題して行われ、全校生約300名が参加しました。

        三遊亭多歌介師匠     

                                   三遊亭多歌介師匠

 この中で三遊亭多歌介さんは「阪神・淡路大震災で神戸に慰問に出かけた際、子どもが重いバケツを運ぶのを見て『つらいだろう』と声をかけたら『楽しいよ、おばあちゃんたちがありがとうと言ってくれるから』と答えが返り感心しました。看護師を目指す会場の皆さんはこの“ありがとう”と言われることに喜びを感じ、この道に進もうとされたことでしょう。看護師は人に喜ばれるすばらしい仕事だと思います。笑顔の挨拶は心を癒されます。患者さんたちには明るい笑顔で声をかけてあげてください」と笑顔の効用を語りかけました。

 三遊亭多歌介さんは1時間にわたる講演に続いて、高座にしつらえた壇上でテレビ番組「笑点」の裏話などを交えて小話も一席披露し、会場は終始笑いに包まれていました。講演の最後に参加者を代表して3年生が花束を贈呈し「お話を聞いて、実習をしたときに患者さんからありがとうと言われて感激したことを思い起こしました。これからも笑顔の挨拶を大切にします」と感謝の言葉を述べ、笑いの絶えない中で講演を終えました。

2012.05.14