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海外での事故を想定し、外国語学部で海外危機管理シミュレーション


 外国語学部の海外危機管理研修(シミュレーション)が8月1日(水)、八王子キャンパスで行われました。

 外国語学部ではイギリス・オックスフォード研修、シンガポール観光実習をはじめ、様々な海外研修プログラムが組まれており、毎年多くの学生が海外に出向いています。

 そこで、学生が海外渡航中にトラブルに巻き込まれた場合という万が一の事態を想定し、外国語学部の教員約30人が参加してリスク対応訓練を行いました。

赤井外国語学部長の挨拶

赤井外国語学部長の挨拶

JCSOS・服部氏の講演

JCSOS・服部氏の講演


 研修は午後1時からはじまり、はじめに赤井孝雄外国語学部長が「この研修を通じて各教員、現実に起こりうる海外での事件・事故等について大学としての実践的な対応法を習得してもらいたいと思います」と挨拶しました。

 続いて、JCSOS(海外留学生安全対策協議会)理事・服部まこと氏(元・一橋大学国際化推進本部統括ディレクター)から、危機管理体制整備の基本、事故対策組織の立ち上げ、事故等発生時に大学が問われるもの等、海外危機管理における基本的な考え方について講演がありました。

シミュレーションの様子

シミュレーションの様子

 

 


 このあと、“学生5人が海外研修中、ショッピングセンターに行っていたところ銃撃事件に巻き込まれ、被害に遭った”という設定でシミュレーションを開始、教員達は対策本部、渉外班、総務班、広報班、家族班等に分かれ、次々に入ってくる情報を基に対応、刻一刻と変化する状況で緊張感張り詰める中、家族への連絡、現地派遣の航空券の手配、記者会見に臨む準備など各班それぞれがなすべき役割を果たしていました。

家族やマスコミとの模擬会見

家族やマスコミとの模擬会見

 

 


 また、被害に遭った学生のご家族やマスコミへの対応も、実際に家族やマスコミの役割(ロール)を演じる教員との間で、模擬会見を行い、思わぬ質問に戸惑いながらも、起こった事実の発表と責任追及に対しての説明を的確に行っていました。

 模擬会見終了後、JCSOSのスタッフの方々から「学生(或いは教職員)の生命を守り、精神的なケアを行うことが肝要」との講評をいただき、最後に塚本慶一国際交流センター長が「あってはなりませんが、有事に備えて外国語学部教員一丸となって取り組み、非常に意義のある研修だったと思います」と述べ、4時間にわたる研修は終了しました。


2012.08.02