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本学医学部生の「へき地医療」見学が地方紙・福島民報で紹介されました

 掲載されたのは8月2日(木)付けの福島県の地元新聞紙・福島民報です。
 記事では本学医学部「統合医療研究部」に所属する学生9名が7月27日(金)〜29日(日)の3日間、南会津町の舘岩愛輝診療所などで「へき地医療」の見学に臨み、介護や地域医療の現状を学んだことが写真付き5段の記事で紹介されています。

 南会津町は福島県の西南部に位置し、旧・会津田島町、旧・舘岩村、旧・伊南村、旧・南郷村が平成18年3月に合併してできた町で、地区によっては65歳以上の高齢化率が30%を超えています。広大な面積(約264km2)の多くが森林で占められている舘岩地区には医療機関が舘岩愛輝診療所しかなく、常駐医師も山田仁所長しか居らず、近くの田島地区の診療所・病院に行くには自動車で30〜40分かかるという医療過疎地区でもあるとのことです。

 今回の見学は、衛生学公衆衛生学の岡本博照講師が4〜5年前から夏季休暇や冬期休暇を利用して山田所長の代診を手伝っていた関係から仲介役を務めて実現したもので、記事では学生が腰痛やアルツハイマーなど様々な症状の患者の受け皿となる地方の診療所の重要性を学んだことが伝えられています。

 統合医療研究部の代表・大島康太さん(医学部4年)は「短い期間でしたが、山田先生からは、診療の仕方のみならず、医師としての心構えや考え方なども教えていただきました。患者の症状だけではなく、その患者さんの暮らしや生活環境も考慮しながら治療する先生を見て、医療のあるべき姿を考えさせられました」と話しています。

 岡本講師は「ご多忙の中、9人の医学生の指導をしていただいた山田所長ならびにスタッフの方々には大変感謝しております。都市部や大学病院の医療しか知らない本学の医学生にとって、医療過疎なへき地の見学は、単にへき地の医療事情を知るだけでなく、へき地も含めた地域医療に対する問題意識も芽生えてくれることを期待しています。また、今回の体験により彼らの見聞が広がり、今後、見識豊かな臨床医の形成に一役買うことができれば、幸いに思います」と話しています。

2012.08.09

見学の様子

見学の様子

山田所長の指導の下、診察させていただきました

山田所長の指導の下、診察させていただきました

下段中央が山田仁所長

下段中央が山田仁所長