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第一内科 和田裕雄講師らTravel Grants for the best abstracts受賞

 9月1日から5日にかけてウィーン(オーストリア)で開催されたEuropean Respiratory Society 2012で、和田裕雄 講師・檜垣学 医師が発表した「Enhanced neutrophilic inflammation in IL-10-deficient mice exposed to cigarette smoke via TNF-alpha regulation」が「Travel Award for the best abstracts on COPD」を受賞しました。

 本論文は檜垣医師が大学院時代に取り組んだ研究成果をまとめたものです。IL-10遺伝子欠損マウスは喫煙時の炎症が悪化するという内容で、IL-10がタバコ誘発の炎症に対する抗炎症作用を有することを間接的に示したものですが、IL-10は取り扱いが難しく、臨床応用は進んでいません。本論文は、今後の研究を推し進めることを支持する 内容となります。

 今回は和田講師が受賞しましたが、これは、受賞の条件としてERSの会員であることが条件であったためです。受賞の喜びを、和田講師は以下のように述べています。
 「本受賞の意義は3点あると考えています。一つ目は、コネも推薦もない呼吸器領域最大の国際学会で、世界で10名の受賞者に選ばれたという点です。これは「研究成果そのものが高く評価された」ことを示していると言えます。次に、この研究は、第一内科の諸先生、感染症学教室、病理学教室などの諸先生の御指導を頂いた「純粋なオール杏林大学チームの仕事」であるという点です。そして最後に、「ラボの実力の向上と拡大に向けた努力の結果」であるという点です。マウスモデルの分子メカニズム解析をしよう、と後藤元 教授と滝澤始 教授のもと、皿谷健 助教、倉井大輔 助教に続いて、歴代の大学院生、平尾晋 医師、三倉真一郎 医師、安武哲生 医師が先頭に立ち、先輩・同僚の大学院生を牽引してきた努力の結果が形になったと考えています。杏林大学の一教員として、大変うれしく思っています」

(第一内科学教室)

2012.10.25