杏林大学は三鷹キャンパスと八王子キャンパスに4学部と大学院3研究科などを持つ総合大学ですが、キャンパスが離れているため、全学的な教育連携が十分に出来ず、医学・保健医療系と人文・社会科学系を合わせ持つ総合大学としての利点を生かしきれない面がありました。また、八王子キャンパスは八王子市の郊外にあるため、学生たちからは通学の利便性を求める声が強く上がっています。
こうした長年の課題に応えるため、三鷹キャンパスの近接地に新キャンパスを設け、八王子キャンパスの学部・大学院を移転させることに致しました。
杏林学園は2016年に創立50周年を迎えます。キャンパス移転を周年事業の中核事業として位置付け、医学・保健医療系と人文・社会科学系が連携した総合大学として、グローバル教育に力を入れた国際的総合大学として、また地域に貢献する大学として、次の50年、100年に向けて新たな歴史を築いてまいります。
2) 校地 [参考:P6 写真等①、②キャンパスの位置図]
・三鷹市下連雀5-4-1(三鷹キャンパスの北、約700m JR「吉祥寺駅」・「三鷹駅」からバス約12分)
・敷地面積 34,771㎡
3)開設予定
2016年(平成28年)4月
2.移転の背景
(1)キャンパスが離れていることにより、学部教育や大学院教育において連携が十分でなく、総合大学としての利点を生かし切れていない
(2)八王子駅からバスで30分前後、運賃も片道370円かかり、学生の負担が大きく、常日頃から利便性を求める声が強い
(3)キャンパスが離れているため、学生、教職員において一体感が欠ける
3.新キャンパス基本計画
(1)新キャンパスのコンセプト
人間性を育むキャンパス・Campus for human growth
〜よく学びよき人格を備えた人材を育成するキャンパス〜
①風格ある人を育てる美しく調和のとれたキャンパス
②教育効果の高い多彩な学習教育環境の充実
③COCに相応しい新キャンパスで地域と街づくりに貢献
④快適なキャンパス環境を持続成長させる多彩なサステイナブルデザイン
(注:COC Center of Community 大学と地域の連携により、地域貢献、地域活性化等に寄与する開かれた大学としての取り組み)
■移転に伴って目指す新たな杏林大学像■
1.杏林大学の新たなブランド形成
①総合大学の利点を生かした学部間連携教育の強化
②グローバル教育を推進し国際的な総合大学を目指す
2. 人文・社会科学系学部における教養教育の強化
海外留学・留学生受け入れ促進による国際的キャンパスの実現
3. 三鷹市、武蔵野市および周辺の地域との連携の強化
八王子市および包括的連携協定を結んでいる羽村市との連携継続
4.移転する学部の目指す学部像
1)保健学部
他学部との連携による幅広い視野の育成
医学部付属病院と近接に伴う実践的なスキルの更なる強化
2)総合政策学部
長期留学を可能にするグローバル・チャレンジ・プログラムの創設
3) 外国語学部
日中英トライリンガル養成強化