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医学部「Best Teaching Department of the Year 2012」の授賞式が行われました

 医学部生が5年次に行う病棟実習:BSL(Bed Side Learning)において、その指導を通じて学生教育に大いに貢献した診療科に贈られる「Best Teaching Department of the Year 2012」の授賞式が、7月17日(水)の医学部教授会で行われました。

 この「Best Teaching Department of the Year」は、学生によるBSL授業評価アンケートを行い、上位3位に選出された診療科を表彰するというもので、2007年に制定されてから今回で6回目となります。

 2012年度は呼吸器・甲状腺外科、心臓血管外科、放射線科の3診療科が選出され、後藤 元医学部長から、呉屋朝幸教授、窪田 博教授、似鳥俊明教授に表彰状が授与されました。さらに、評価が最も高かった呼吸器・甲状腺外科には記念の盾が一緒に贈られました。

 受賞された各診療科の教室主任のコメントを以下にご紹介します。


「Best Teaching Department of the Year 2012を受賞して」

呼吸器・甲状腺外科:呉屋 朝幸 教授
 大学にあるものとしてはその仕事を学生から評価されることほど嬉しいものはありません。今回、外科(呼吸器・甲状腺)が「Best Teaching Department of the Year」を受賞できてBSLへの取り組みが評価されたことを誇りに思います。
実は外科学は大変興味深くおもしろい部門ですが、近年は外科系各部門とも入局者が少なくなる傾向にあり、残念に思っています。
当教室では教室員に対しても実践的な臨床教育を行い「良医を育てる」ことを目標とし多くの実力のある呼吸器外科医が育っています。学生に対しても全教室員が「積極的に後輩・若手を教育し育てる」との考えに基づいて見学型ではなく臨床現場への積極的参加型実習に取り組んでいます。地域の医師とともに運営している画像診断会(城西画像研究会)に参加したり、iPadを使って手術動画を見たり、手術実習では臓器や癌病巣に触れたり、胸腔ドレーンの仕組みや生理学的な意義について理解することができます。臨床の現場での学生の問題意識を育み、五感を刺激するようにしています。なにより外科学は座学ではなくBSLでその神髄を伝えることが出来るので、外科医学のおもしろさを引きつづき発信していきたいと思います。


心臓血管外科:窪田 博 教授
 医局員が忙しくしていて、BSLの学生さんへの手術説明やクルズスに割く時間が十分取れない部分を改善しなければと常日頃思っておりましたので、今回の受賞は望外の喜びであります。私たちの気持ちが幾許かM5の学生に伝わっていた事を嬉しく思います。今後も座学のみならず、厳しい臨床の場を学生と共に経験して行きたいと思います。しばしば学生さんから「カンファで略語が多くてわからない」とのコメントを頂きます。わからないことは遠慮しないでどんどん質問して欲しいと思います。質問に的確に答えることは意外と難しく、私達にとってもトレーニングになります。これからも臨床:bedsideを通じて学生さんたちと共に切磋琢磨して行きたいと思っています。


放射線科:似鳥 俊明 教授
 日常業務に影響を及ぼすくらい大多数の医師の関与のみならず、技師、看護師をも巻き込んで放射線科のBSLは行われています。学ぶ範囲が広いだけでなく、かなり負担の大きな小テストあり、長〜いクルズスありで、学生達にはなかなかつらい一週間のはずです。オリエンテーション時には盛りだくさんの予定にかなり否定的反応をしていた多くの学生が、終了時にはよかったですと感謝してくれます。若者はやっぱりいいなと思う瞬間です。もちろんそうじゃない時もあり、それぞれが工夫して耐えて頑張って教育していますが、このような評価につながるのはとても励みになります。2009年以来の受賞を放射線科全員で大変うれしく感じております。

後藤医学部長より記念盾を受ける呉屋教授

後藤医学部長より記念盾を受ける呉屋教授

表彰状を手に。左から、窪田教授、呉屋教授、似鳥教授

表彰状を手に。左から、窪田教授、呉屋教授、似鳥教授


2013.07.26