11月17日から18日までパシフィコ横浜にて「第57回日本臨床細胞学会秋期大会」が開催されました。約6,000名が参加した本学会において、多数の演題の中から保健学部臨床検査技術学科所属の大河戸光章准教授、飯島淳子講師の2名が優秀演題賞を受賞しました。
大河戸准教授の演題は「日本人女性の子宮頸部上皮内腫瘍における網羅的なHPV検出」で、自らが独自に開発したUniplex E6/ E7 PCR method (J Med Virol, 2018)を用いて新たなハイリスク型HPVを明らかにしました。この新発見は、HPV検査による子宮頸部上皮内腫瘍の早期発見や進展様式の解明に貢献するものと期待されています。
また飯島講師の演題は「子宮頸部細胞診における核肥大細胞の核膜肥厚とHPV感染に関する研究」で、細胞学的解析によって扁平上皮細胞の核膜肥厚がハイリスク型HPV感染によって生じる一種の細胞変化であることを明らかにしました。
この2題の共同研究で研究代表者を務める大河戸准教授は、「多くの女性がもつ上皮内腫瘍に対する不安や恐怖心を払拭するだけでなく、さらに子宮頸がん減少に貢献するため、研究に邁進したい」と話しています。