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肝胆膵外科 阪本教授が中国で膵頭十二指腸切除手術
ライブ配信で17,000人の外科医が視聴

 肝胆膵外科の阪本良弘教授が、中国・天津医科大学肝胆腫瘍外科の宋天強教授の招待を受け、11月8日に胆管がんに対する膵頭十二指腸切除の手術を施行しました。
 手術の様子はインターネットで生配信され、17,000名の中国の外科医が視聴しました。膵頭十二指腸切除は膵頭部がんや胆管がんの患者さんの治療に用いられる術式で、膵臓周囲の血管の処理が複雑で、術後管理も経験を要するため、消化器外科の中でも難易度の高い術式です。宋教授は、阪本教授の前任地の東京大学肝胆膵外科を訪問した時から、その高い技術や綺麗な術野に注目しており、今回の招待に至りました。手術は成功し、患者さんの容態も安定しているとのことです。
 天津医科大学病院は5,000床と日本の大病院の5倍、肝切除と膵切除はそれぞれ年間500件ずつ行われている大きな病院です。膵頭十二指腸切除は年間に300件程度行われており、手術時間が短いのがその特徴です。一方、日本の肝胆膵外科手術の出血の少ない安全で丁寧な手術は中国では大変好評であり、阪本教授らが著した「手術の流儀」(2017年刊、南江堂)という手術本の中国語版がつい最近発売されたこともあり、手術の供覧は盛況でした。
 阪本教授は、「今後も中国の肝胆膵外科との交流が続くと思われます。杏林大学肝胆膵外科の高い技術を伝えてゆければと考えています」と抱負を語っています。

<center>天津での手術の様子(左手前 阪本教授)</center>

天津での手術の様子(左手前 阪本教授)

<center>講演の様子</center>

講演の様子

<center>天津医科大学の医師達と</center>

天津医科大学の医師達と

<center>中国語に翻訳された「手術の流儀」</center>

中国語に翻訳された「手術の流儀」

2019.11.15
医学部 消化器・一般外科学教室(肝胆膵外科)