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医学生グループが日本内科学会「医学生・研修医のことはじめ2020」優秀演題賞受賞

5人の学生と櫻庭助教(前列中央)

5人の学生と櫻庭助教(前列中央)

医学部医学科6年の菅野直大さんと近藤弘太郎さんが、第117回日本内科学会総会「医学生・研修医のことはじめ2020」でそれぞれ優秀演題賞を受賞しました。共同演者の熊木聡美さん、道佛香奈江さん、池嶋俊亮さん(いずれも同6年)も参画し、ワンチームで勝ち取りました。また、その指導をした消化器内科学教室の楠原光謹医師と桜庭彰人助教にも指導教官賞が授与されました。

今年の総会は、4月に開催予定でしたが、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、8月7日から9日に延期となり、開催形式も会場の東京国際フォーラムからのLIVE配信を主体としたもとなりました。全国から募られた358演題の中で、学生が優秀演題賞を受賞したものは18演題に限られます。そのうちの2演題を杏林が受賞しました。

優秀演題賞を受賞した演題名は「心房細動に対する高周波カテーテルアブレーション後に発症した急性胃拡張の2例」と「肺動脈高血圧症を合併した遺伝性出血性毛細血管拡張症(Osler病)に対して肝動脈塞栓術を施行した1例」です。
前者は、循環器領域では一般的な治療である心房細動のアブレーション治療によって、急性胃拡張を生じることが稀ではないことを文献的に考察し、消化器内科医も熟知する必要性を提言しました。後者は、稀な疾患である肺高血圧症に合併したOsler病について診断に至る過程を示し、両者に共通する遺伝子であるALK1の変異がもたらす病態を論理的に解説し、Osler病による肝動静脈奇形への治療戦略を明解に示しました。

消化器内科学教室の久松理一教授は、「今回、当教室から研修医3人と学生5人が発表を行いました。それぞれがベッドサイドで経験した貴重な症例等を、治療や研究に役立てようと懸命に取り組んできました。このコロナ禍で熱意を失わなかった演者の皆さんと指導医の先生方は素晴らしいと思います」とコメントを寄せました。

2020.8.13