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第18回日本うつ病学会・第21回日本認知療法・認知行動療法学会合同総会 開催報告

 本学医学部 精神神経科学教室 渡邊衡一郎教授を大会長に、7月8日から10日にパシフィコ横浜で第18回日本うつ病学会総会が開催されました。本会は、第21回日本認知療法・認知行動療法学会と合同開催の形で実施されました。
 大会のテーマは、「困難の先にある未来のために」でした。奇しくも大会開催中に4回目の緊急事態宣言発令が決まり、だれもが未知の状況への不安を抱き、鬱屈した気持ちになっているこの時に、時節を得た学会になりました。
 当日は現地参加とリモート参加の両方が可能なハイブリッド形式を採用しました。厳重に感染を予防するため、会場には体温測定器を複数設置し、参加者は検温結果をシールで名札に貼って行動し、ホールの椅子も広めに設置しました。また、リモート参加でも臨場感を感じられるよう、複数のカメラで会場の様子を投影し、講演後の質問も口頭とチャットの両方で受け付けました。ほとんどのプログラムを学会終了から1ヶ月間、オンデマンドで視聴可能にしたことも、高い評価を受け、手探りのハイブリッド開催ではありましたが、過去最多の1,900名の方々にご参加いただけましたのは、本学会にご尽力くださったプログラム委員、評議員、役員の皆様、ならびに学会事務局の皆様のおかげと心より感謝しております。精神科は普段、人と人との関係性に重きを置きますが、本会を通して、科学技術を有効に利用することもこの分野の発展、ひいては精神疾患で苦しんでいる患者様のためになることを実感いたしました。今回の我々の学びを、この混迷の時代を生きる皆様に役立てていく所存です。

第18回日本うつ病学会総会 大会長を務めた渡邊教授

第18回日本うつ病学会総会 大会長を務めた渡邊教授

2021.9.8
医学部精神神経科学教室