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医学部3年知見さんが日本胸部外科学会の地方会で優秀賞

 医学部3年の知見将宏さんが、日本胸部外科学会の第187回関東甲信越地方会で優秀賞を受賞しました。
 日本胸部外科学会の関東甲信越地方会は、心臓血管外科、呼吸器外科、食道外科の3分野の外科医が一堂に会し、領域を越えて技術の研鑽を行うとともに、研修医や医学生など次世代の若者が学ぶ機会として、年3回開催されています。
 対面とオンラインのハイブリッド形式で11月6日に開催された本会で、医学部3年生の知見さんは、「上行大動脈血栓症に対して緊急上行大動脈置換術を施行した一例」を発表し、心臓分野の学生発表として優秀賞を受賞しました。

 
 知見さんが学会で発表をした背景には、本学医学部で実施している「自由参加プログラム」があります。これは、学生が積極的に各教室・診療科で基礎研究や臨床現場に触れる機会を提供するもので、知見さんはこれを利用して心臓血管外科で稲葉雄亮助教の指導のもと症例を学び、学会での発表を行いました。
 知見さんは、「コロナ禍により、授業以外で部活動を含め課外活動を行う機会が少ないため、このプログラムへの参加を決めました。夏季に複数の診療科の手術見学に参加した上で、心臓血管外科を選択しました。一般的ではない症例を学ぶ機会をいただき、一から丁寧に先生方に教えを受けました。特に稲葉先生には当直や手術など多忙な合間を縫ってご指導いただき、学会の地方会で受賞することができました。また、医療現場に触れられたことで、チームでの診療には信頼関係が欠かせないことが学べました」と、今回の経験で得たものについて話しています。

知見さん(左)と指導した稲葉助教

知見さん(左)と指導した稲葉助教

 知見さんの発表を指導した稲葉雄亮助教は、「一番称賛すべきは、彼が3年生で学会発表という挑戦を選択したことです。臨床医学を習い始めた3年生での学会発表は前例がありません。早くても5年生以降です。知見さんは優秀だけでなく勤勉でもあり、医学的知識・論文検索・スライド作成など学会発表に必要なスキルをどんどん吸収していき自分のものへとしていきました。学会発表の経験だけでなく、患者に対する医学的アプローチの良き経験となったと思います。今後も知見さんのように、学年などの枠に囚われず、いろいろなものに挑戦する学生が増えてほしいと思います。私も大学職員および医師として協力しますし、杏林大学にそのような文化が根付いていけばうれしいです」と、感想と医学部生達へエールを送っています。

2021.11.24

心臓血管外科医局一同と(右から2番目窪田 博教授・診療科長)

心臓血管外科医局一同と(右から2番目窪田 博教授・診療科長)