5月13日、医学部リハビリテーション医学 山田 深教授と保健学部リハビリテーション学科理学療法学専攻 門馬 博講師が、福島県楢葉町の小学生たちを対象に、"ミッションX 〜 宇宙飛行士のように心身を鍛えよう"と題した宇宙教育プログラムを実施しました。
「ミッションX」は、宇宙飛行士の健康管理や身体トレーニングなどを取り入れたアクティビティを通して健康や運動を学び、さらに科学や技術への興味を育むことを目的とした国際教育プログラムです。米国、日本、ヨーロッパの宇宙科学者、宇宙飛行士の運動に関わる専門家、そして宇宙局などが中心となって開発したもので、宇宙飛行士の健康管理などに携わる山田教授はその普及活動に取り組んでいます。
今回は、樽葉町地域学校協働センターが運営する「放課後ならはっ子」で実施されました。楢葉町は、東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所事故により全町避難を余儀なくされました。2015年9月に避難指示が解除された後は、地域と子どもたちをつなぎ、まち全体で子どもを育てていくこと、そして地域のコミュニティの再形成につなげることを課題とし、地域の再建に取り組んでいます。その一環として、小学生を対象に放課後・地域教育などを行うプロジェクト「放課後ならはっ子」を運営しています。
今回の「放課後ならはっ子」は、避難生活で運動習慣が不足していた児童の健康教育を視野に入れた地域教育活動の一環として企画され、1年生から5年生まで総勢46人がミッションXの課題に挑戦しました。山田教授が宇宙飛行と運動に関するミニレクチャーを行った後、門馬講師がバランスをとってボールを投げたり、集中力を試したりするプログラムを実演指導しました。
地域学校協働センター長の猿渡智衛先生は「宇宙は児童にとって、とても興味が湧くテーマのため、今回の授業をきっかけに自分たちでもミッションXのアクティビティに取り組んでいきたい」と、今後の意気込みを語りました。