【医学生の学び】
医学生も、患者さんの生活背景を含めて診察する視点の重要性を学びました。普段は疾患に注目しがちでしたが、施設や個人宅訪問を通して、診断や治療だけでなく、患者さんに寄り添うことの重要性を感じました。「患者に寄り添う医師」という理想が、より具体的にイメージできるようになったと言います。
【異なる学部・大学との協働】
また、普段交流の少ない他大学や他学部の学生との共同実習は、程よい緊張感と協力が生まれ、良い刺激となりました。この機会を通して、自身の役割や責任を再認識し、医療における多職種連携の重要性を実感しました。
【宗教観と患者ケアの理解】
プロジェクトを通じて、津波被害の地域見学から、宗教が人々の生活に深く根付いていることを学びました。いわき地域では、神道と仏教が生活や死生観に影響を与えています。特に神道が根付く地域では、土地への愛着が強く、こうした宗教観の理解が医療提供において重要であると実感しました。
【プロジェクトの意義と今後の展望】
今回のいとちプロジェクトを通じて、看護学生と医学生が協働し、患者さんの生活全体を尊重し、その背景や価値観を理解することの重要性を学びました。宗教や生活環境を含めた患者さんの全体像を理解し、多職種で協力することは、質の高い医療を提供するための基礎となります。この学びを活かし、今後も多職種連携を意識した実習や活動を積極的に取り入れていく予定です。