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共同研究で指定難病 間質性膀胱炎(ハンナ型)のB細胞異常発生メカニズムを解明

 信州大学、金沢大学、東京大学、秋田大学および本学医学部 間質性膀胱炎医学講座 本間之夫特任教授等の研究グループは、確立された診断方法や治療法のない、指定難病である間質性膀胱炎(ハンナ型)に関するB細胞抗原受容体免疫ゲノム解析を行い、膀胱組織へ浸潤しているB細胞のクローン性拡大が起きていることを世界で初めて明らかにしました。
 さらに、RNAシークエンスを用いた遺伝子発現分析との統合解析を行い、このB細胞クローン拡大にはPRILとBAFFという分子が関与している可能性を明らかにしました。これらの分子はB細胞の成熟、生存、増殖、分化に関わっており、既に全身性エリテマトーデス等の自己免疫疾患の治療標的となっています。
 
 この研究成果は、間質性膀胱炎(ハンナ型)の病態解明と治療法、バイオマーカーの確立につながる可能性があり、医学の発展に寄与することが期待されます。

 本研究成果は科学誌「The Journal of Pathology」(オンライン版:米国東部夏時間10月3日)に掲載されました。

2024.10.9