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[海外研修]バンクーバー研修(2017/3/12〜3/26実施)

2016年度 バンクーバー研修から帰国した学生の体験記を紹介します。


渡航期間:2017.3.12~2017.3.26
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保健学部臨床検査技術学科 平岩珠理

 私は大学生になって、やりたいと思ったことはなんでもチャレンジしてみようと決め、その一つが海外研修でした。海外に行くことでもっと自分の視野が広がると考えたからです。研修に行くまでは不安で、なぜ研修を申し込んだのだろうと思ったこともありました。ですが、終わってみるととても充実した2週間を過ごすことができ、研修に参加して良かったなと思います。
 英語の授業では発言や意見交換を沢山求められました。日本とカナダの保険制度の違いについて述べたり、健康を維持する方法についてパートナーと意見交換をしたりしました。普段の授業はほとんどが受け身であるので、発言を求められるのに最初は戸惑いました。最初は話したこともない人と英語で話さないといけないので苦労しましたが、数日するとクラスにも慣れて、朝会うとGood morning!とあいさつするのが当たり前になっていました。面白いクラスメイトとフレンドリーな先生のおかげで、毎日の授業がとても楽しく2週間の研修は飛ぶように過ぎていきました。自分の考えをうまく英語で表現できず苦労もしましたが、意見交換をすることで新たな発見ができることがとても面白かったです。
 現地の看護学生と授業を受けた際は、充実した実習環境と積極的な学習姿勢に驚かされました。現地の学生は臨地実習先の試験に合格しないと実習に行けないため、高いスキルを身に付けるために日々練習しているそうです。どの学生も本当の看護師のように落ち着いて課題をこなしていて驚きました。私もランガラの学生に負けないように、自信を持って臨地実習に行けるように、もっと勉強を頑張ろうと思いました。
 医療施設の見学は日本との共通点や違いを発見できる貴重な体験ができました。私は義手・義足の製作所見学が興味深かったです。義手・義足の制作に3Dプリンターや関節の自動制御をするセンサーなど、最新の科学技術が応用されていて驚きました。また、働いている方がこの仕事に就いた理由のお話が特に印象に残っています。どの方も四肢に不自由がある人のためにものづくりがしたいという思いをお話ししてくださいました。私も製作所の方々のような強い思いを持って仕事がしたいなと思いました。
 この研修でたくさんの刺激を受けて自分の将来や考え方の幅が広がったと思います。この研修で得たことをこれからの大学生活に活かしていきたいです。

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保健学部看護学科看護学専攻 生沼大芽

 カナダでの研修はとても実りのあるものでした。
 ランガラ大学での二週間のプログラムは、カナダの老人ホーム訪問や義肢のクリニック訪問などの貴重な経験ができる機会が設けられており、ただ英語を学ぶだけでなく病院やクリニックをカナダの医療現場を実際に見ることが出来ました。カナダという多民族国家での医療を実際に見学したことで人種や国籍や文化、宗教などが医療にどのように関わるかを学ぶことが出来ました。また、カナダの医療制度や医療従事者の種類などを知ることができ、その専門性や日本との違いに驚かされることも多かったです。
 特に私が衝撃を受けたのが、ランガラ大学の看護学生の演習を現地の学生とともに体験させてもらった際にそのレベルの高度さにとても感心させられました。しかし、カナダではクリニックなどで医療を受けることが主流で日本のような大学病院などの入院施設のある病院が少なく、看護学生が実際に患者様と関わりながら実習することが難しいと聞き、改めて日本で実習ができることのありがたさを感じたりしました。
 また、このプログラムの特徴の一つであるホームステイによって得られるものも沢山ありました。海外で現地の家庭にホームステイをしたのは初めてではじめはとても心配でしたが、二週間の滞在を終えた今ではホストファミリーと別れるのがとても悲しく、日本に帰るのがつらかったぐらい良くしていただき、とても楽しかったです。実際、私のカナダでの一番の思い出はホストファミリーと家でご飯を食べたり、一緒にテレビを見たり、買い物に行ったことです。学校から家に帰るのが待ち遠しい程でした。文法などにこだわらず、ホームステイはコミュニケーションをとるための英語を学ぶのにはとても最高の環境で、それと同時にカナダの文化を学ぶこともできました。
 一緒にカナダで時間を過ごした先輩や友達は、ともに言語の壁を乗り越えながら勉強をしたり自分たちで計画をしながら観光プランや現地の公共交通機関で迷ったことで、普通の生活ではなかなか築けないお互いを高めあえる信頼関係を築くことができたと思います。 

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保健学部救急救命学科 五島奈那

 今回この研修に参加したいと思った理由は2つあります。
 1つめは海外の医療や福祉について知りたいと思っていたからです。例えば日本の医療費3割負担とは違って無料になる国もあるということは何となく知っていたけれど、どういう仕組みなのかは全く知りませんでした。今回ある授業のなかでカナダは国民皆保険制度を採用しているため、主な医療については自己負担がないことを教わりました。そんななかで一番印象に残ったことは、日本の授業の形式とは異なっていたということです。カナダではグループで意見を出し合ってその後クラスで話し合うという形をとっていました。しかし、日本では最初からクラスで話し合いをして意見がある人が挙手をする形式が普通なので、そういうのが苦手な私は何も言わず黙り込んでいたという記憶があります。今回のディスカッション中心の授業では少人数ということもあり自分の意見が言いやすく積極的になれたと思います。海外の医療を知ることが出来た上に教育の違いも学ぶことが出来ました。
 2つめは、単純に海外に行ってみたかったからです。今まで一度も日本から出たことがなく、いつか行けるかなと漠然と考えていただけの私にとってこの研修はとても良い機会でした。特にホームステイは一番いい経験になりました。家の中の会話はもちろん英語、そんなに英語が得意でない私にとってはホストファミリーとコミュニケーションをとりたくてもうまく英語がでてこなくて、どうしたらいいか分からず最初はかなり悩みました。また、高校で学んだ正しい文法や発音で会話しないといけないとどこかで思っている自分がいました。そんな時に最初に話せるようになったのがファミリーの5歳の女の子でした。彼女との会話はほとんど単語で、一緒におままごとやお絵かきをして遊んでいるうちにコミュニケーションってこういうことなのかなと気付かされました。無理に難しい英語を話す必要はなくて、簡単でいいから自分の思いをしっかりと伝えることが大切だなと考えるようになると、自然と会話も増えていきました。仲良くなると毎日とても楽しくて充実していました。
 日本では口に出して意見を言わなくても空気を読むという感覚のおかげでなんとなく相手に思いが伝わっていたけれど、海外ではそんなの通用しないということを痛いほど実感しました。これからの生活では自分の思いをしっかりと伝えて、もっと積極的になっていきたいです。この2週間は毎日が初めてで心が折れそうな時もあったけれど、3日もするとそんな経験もいいものだと感じていきました。新たなことに挑戦することは怖いけれど、帰国した今振り返ってみると倍以上の経験値になって返ってきている気がします。