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2022年度春出発 北京第二外国語学院 オンライン留学体験記

体験記
 

外国語学部 中国語学科
4年 林 友恵

渡航期間:2022.2~2023.1



 私は2022年2月から2022年12月まで北京第二外国語学院大学に交換留学生として留学していました。新型コロナウイルスの影響で、残念ながら現地に行って学ぶことができずオンラインでの参加でした。

 今回の留学は私にとって大きな挑戦であったと同時に、これまでの人生の中で最も価値のある経験となりました。私は大学1年生から中国語や中国について勉強していましたが、オンライン授業を受けることで自分の力不足と努力の足りなさを身をもって感じました。

 まず授業についてですが、私は前期・後期ともに初級クラスで、精読、閲読、聴力、口語を学びました。当たり前ですが、全て中国人の先生が中国語で授業をします。初めの頃は全く聞き取れず、課題の内容さえも正確に理解することができませんでした。オンライン留学の不安は募るばかりで一寸先は闇状態でした。耳が慣れてきて徐々に授業の内容が聞き取れるようになると、先生の面白い話を理解して笑えるようになり、授業を楽しむことができるようになりました。当然ですが、予習、復習、宿題をすることは欠かしてはいけないと、留学でその大切さに改めて気が付きました。初級クラスでもレベルが高く、自分の意見を発表する際に同級生のように流暢に話せないことが嫌でストレスでしたが、徐々に慣れてくると発言する際の恥じらいが薄れていき、発表を恐れないようになり、そのことで中国語のレベルアップにも繋がりました。
  
 最後に、中国留学での一番の財産は友人です。前期・後期と私のクラスには日本人が誰もいなかった為、頼れる人がいないという心細さに苦しみましたが、留学が終わった今となってはそれが自分にとってとてもいいチャンスだったと強く感じています。韓国人の友人が多かったのですが、韓国人の友人は親身になって私の悩みを聞いてくれたり、分からないところを教えてくれたりと様々な面においてお互いに助け合いました。温かい人たちに恵まれたととても幸せに思います。実際に、3回も韓国人の友人と直接会って遊びました。また日本人である私に興味を持って話しかけてくれた外国人の友人たちには感謝してもし切れません。彼らを通じ、文化や生い立ちは違えど自分の思ってることを伝えることの大切さを学びました。

 この中国留学は私の人生においてとても大きな財産です。語学はもちろんのこと人との出会いで様々なことを得られました。以前の自分よりも意志力、精神力がともに強くなったと実感しています。前代未聞のオンライン留学という形でも留学を決心した当時の自分を褒めたいです。そして、やり遂げた自分も褒めようと思います。これからの人生は、失敗に恐れず常に人との出会いを大切にし、人への感謝を忘れずにいこうと思います。