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2022年度春出発 大連外国語大学 オンライン留学体験記

オンライン留学体験記 



外国語学部 中国語学科
2年 関 光一

渡航期間:2022.2~2023.1


 私は一年間、大連外国語大学にオンライン留学をしました。
 新型感染症の影響により現地での留学は難しいとされるなか、一刻も早く自分の中国語を磨きたいと思い、オンラインでの学習を選択しました。オンラインの授業では日本におけるZOOMのようなビデオ会議アプリを使用していました(以下VOOV)。学び始めた当初、現地に行って生活の中で言語に慣れる練習ができないことや、VOOVでの授業に対し本当に力がつくのか不安ではあったものの、毎日の授業で少しずつ中国語を使っていくうちに相手が話していることを理解することができるようになり、前期が終わるころには先生が話す内容が理解できるようになっていました。

 オンライン留学の中で心掛けたことは二つあります。
1つ目は、日常生活に中国語を取り入れていくことです。自宅で留学をしているので両親とは日本語で会話せざるを得なく、最初は中国語で話す機会が見つかりませんでした。そのため中国語の映画を観たり、音楽を聴いたり、自分の趣味の中まで中国語を取り入れていくことにより、自然と中国語が耳に入ってくる環境を作りだしました。

 もう一つは中国の文化を学ぶことです。今の時代インターネットを使用すればわかることがいっぱいですが、相手に直接質問をすることで学ぶこともあると感じました。以前から中国の食文化に興味を持っていたので、朝ごはんは何を食べているか、一度は食べてみてほしい料理は何かなどたくさんの意見交換をしました。現地に行ったら是非食べてみたいものです。

 オンライン留学の中で残念だったのは、現地に行けないことだけではなく、生徒間の交流の機会が少なくなかなか友人ができなかったことです。それでも友人を作る機会を逃さないようにしました。太極拳の授業で日本のことが好きなロシア人と仲良くなり、そこから積極的に相手の国のことを質問し互いを知ることで、徐々に色々な国の友人ができていきました。国籍の異なる友人たちとの会話はすべて中国語だったので、中国語を共に学んでいるという実感が湧き、さらに学習へのモチベーションが高まっていきました。
 この体験記を書きながらこの一年間を振り返ってみると、とても価値のある時間だったと感じています。留学先の文化だけでなく、ほかの国から学びに来ている仲間たちとの交流により、多くの国の文化を学ぶことができました。当然中国語の力も身に付き、最初は聞き取ることもままならなかったレベルでしたが、今では中国人の友人と会話できるようになりました。

 留学の機会を頂けたことに感謝し、まずはHSK5級取得を目指して杏林大学での学習を頑張っていきたいと思います。