2022年度春出発　北京外国語大学　オンライン留学体験記

　今回、北京外国語大学に2022年の2月から12月(夏休み含め)の間、オンライン留学に参加させていただきました。この一年間のオンライン留学は私に様々な変化をもたらしました。
　私はもともと内向的な性格です。そのため留学が始まった頃は、日本語が通じない中、中国語で授業を進めていくという環境に怖気付いていました。しかし授業中のグループワークを通して環境に慣れていくことができました。オンライン留学をしていてよかったと実感したことを3つ挙げたいと思います。

　一つ目は友人が増えたことです。中国語を通して、男女・年齢・国籍関係なく仲良くなることができました。後期のオンライン授業で、ブルガリアとミャンマーの方と非常に仲良くなり、授業外に2人で連絡を取ることもありました。そのほかにも、人数が多いため補習授業をしてくれていた北京外国語大学の大学院生とも仲良くなりました。彼女は日本語、私は中国語を勉強しているため、週に2回1～2時間ほど電話を通して言語学習をするようにもなりました。

　二つ目は中国語の力がついたことです。2022年の11月後半に受けた中国語検定２級のリスニングでは、満点を取ることができました。また、アルバイト中に訪ねてきた中国の方に中国語で対応し、アルバイト仲間に感謝されたこともあります。このような経験を通して、中国語の上達を実感することができました。
　
　三つ目はコミュニケーション力が身に付いたことです。はじめにも書いたように私は内向的でした。しかしこのオンライン留学を通して、性格が少し外交的に変わるとともに、グローバルコミュニケーション力も付いたと感じています。言語学習アプリを通じて知り合った中国人とご飯に行ったり、知らない中国人が話している輪に積極的に入って話しかけたりすることが多くなりました。オンライン留学には様々な国の学生がいて、文化の違い・性格の違いなどがあります。しかしそれを受け入れ、恐れずに自分の考えも発信していくことができるようになったと考えています。

　大学四年生での交換留学。周りは次々に就職が決まっていき、取り残されていくような感覚でした。
　また、コロナウイルスが落ち着けば中国に行くことができるという希望を持ちながらオンライン留学に励みましたが、結局行くことができず悔しい気持ちでいっぱいでした。本当は現地に行き、中国の文化や習慣などを自分の身で体験したかったです。しかし私はこの一年間のオンライン留学を全く後悔していません。むしろ私にとって非常に良い経験となりました。コロナウイルスが収束して、もし機会があるならば、必ず北京外国語大学の先生や友人に会いに行きたいです。この貴重な経験を、大学卒業後も活かせるように日々精進していきたいと考えます。