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2022年度春出発 国立政治大学 留学体験記

体験記 


外国語学部 中国語学科
3年 絹川 るな

渡航期間:2022.2~2023.1


 この留学生活を通して中国語だけではなく自分自身を大きく変えることができたと感じます。最初の一週間は自分の中国語が通じないことから、英語で対応されることがほとんどで毎日とても不安な気持ちで生活をしていました。そこで私は自分の耳を中国語に慣れさせ、少しでも現地の人の発音に近づけるために沢山の人と話そうという目標を立てました。週に4回、1日3時間の中国語の授業では、毎回異なるクラスメートの横に座ってペアワークを行い、休み時間は積極的に話しかけて中国語で会話をしました。理解できなかったところがあれば授業後に先生に質問し、質問がない日は最近の出来事を聞いていただき、発音のアドバイスをしてもらいました。授業のない時間は図書館に行って勉強をする日もあれば、日本語を学ぶ学生とカフェで言語学習をする日もありました。1人で遠くの飲食店に行って店員さんに会話練習相手になってもらったり、食事を一緒にとったり、図書館で集まってプレゼンテーションの準備をしたりと授業外の時間の交流も増えました。

寮では、中国語映画やYouTubeなどを活用して楽しみながら中国語学習を続けるようにしていました。1ヶ月経つ頃には耳が慣れて、大体のことが聞き取れるようになり、中国語がすぐに口から出るようになりました。それだけではなくクラスメートや先生との仲も深まり、食事をしたり図書館で集まってプレゼンテーションの準備をするなど授業外の時間の交流も増えました。飲食店の店員さんと仲良くなり新作を食べさせてもらったり、サービスをしてもらったりと素敵な思い出がたくさんあります。しかし、耳が慣れても語彙数が少ないことから意見を聞かれた時に自分に意見を正確に伝えられないことが悩みでした。そこで2ヶ月目からは問題集を使って単語や会話フレーズなどのインプットの時間も増やしました。

 留学期間中は友人にも恵まれました。オリエンテーションで仲良くなったスペイン人の友人とは毎週のように観光や食事に行き、故郷や家族、授業や将来の話などさまざまな話をしました。中国語のみの会話で気の許せる大切な友達ができたことに感動しました。また、留学中は友人が自身の友人を連れてくることがほとんどで、さまざまな出会いがあり色んな人の話を聞く機会が多くありました。4泊5日という短期間でしたが、1人旅を通して台湾の歴史と自然、現地の人々のあたたかさを感じることができたことも忘れられない思い出です。

 中国語の学習以外では、時間やお金の管理、人間関係、メンタルの保ち方など基本的なことですが、問題が起きても自分で解決方法を考えて行動できる力が身についたと感じました。また、各国の学生と関わることで英語の必要性を感じました。英語を話すことができたらもっと相手のことを知ることができるのでは、英語での授業が受講できて学習の選択の幅が広がるのではないだろうか、などと考える場面が何度もありました。言語だけではなく台湾におけるジェンダー問題に対する寛容性、持続可能な社会に向けた選択肢の多様性を生活の至るところで感じました。また、若者の政治に対する強い関心や自国の歴史や文化、政治に対する意見をしっかり持っていることも実感しました。自分の知識のなさを痛感し、言語を学ぶ以前にこの部分の知識を身につけていくべきだと感じました。
この留学で、中国語学習のモチベーションが向上し、英語の必要性を痛感し、学びたいことが増えて、将来について考えるきっかけにもなりました。前期は新型コロナウイルスの影響により日本でオンライン授業を受けていました。オンライン留学と現地留学の二つを経験し、コロナ禍での現地留学という貴重な経験ができたことに感謝しています。

 長期間に渡って沢山のサポートをしてくださった大学職員の方や両親に感謝し、これからの学習と生活に活かしていきたいです。