体験記
外国語学部 観光交流文化学科
杉本 姫
渡航期間:2022.9~2023.6
私は1年間韓国の忠清南道にある韓瑞大学に留学しました。韓国では一度短期留学を経験していたため韓国で暮らすことに不安はありませんでしたが、知っている人がいない大学に1人で行くことが最初は少し不安でした。
大学の周りには飲食店やコンビニ、マートなどがあり、生活には困りませんが寮に住むと自炊ができないので毎日似たような食生活になってしまうこと、そして外食が多くなってしまうことが悩みでした。私が1年過ごした寮では基本的に同じ国の人同士がルームメイトになる仕組みなので、私の部屋は4人全員日本人でした。それぞれ日本の違う大学から来た学生で、韓国で初めて会う人達でしたが、韓瑞大学には日本人留学生が少ないのですぐに仲良くなりました。私の留学がスタートした2022年はまだコロナの影響もあり、日本から来ている留学生は私を含めた同部屋の4人だけでした。韓瑞大学には、中国やモンゴル、タイ、バングラデシュなどアジアからの留学生が多く、日本人が少ない分、他の国の留学生と関わることができるところが良い点だと思います。
大学では学祭や体育祭、部活動の演奏会などイベントが多く、他にも留学生だけが参加できる語学堂の行事もありました。全州韓屋村という場所へ行って韓服やビビンバ作りを体験したり、大学でキムチ漬けを体験したり、エバーランドという遊園地に遊びに行ったりと貴重な体験をすることができました。この語学堂のイベントは私のように語学堂に通っていない留学生も参加することができました。
授業について、私は語学堂の授業は取らず、大学の専攻の授業と教養科目と外国人向けの授業の3種類を受講していました。日本専攻の授業では日本人は韓国語を聞き取りながら韓国語の勉強をします。授業内で韓国の学生に日本語を教える時間もありました。教養科目では、韓国の学生に混ざって授業を聞くのですが、これが一番大変でした。レポート作成やチームでプレゼンテーションを行うことが多かったです。韓国人でも難しいと言う内容を韓国語で聞き取り、課題をやらなければならないため、本当に難しかったですがこの教養科目が韓国語の上達に繋がったと思います。外国人向けの授業では、全て韓国語で授業が進められるのですが、毎週トピックを挙げながらそこに出てくる単語や文法などを詳しく説明してくれるのでとてもわかりやすく、楽しく韓国語を学ぶことができました。
週末や休みの日は、友達と一緒に大学近くの市内やソウル、釜山、江陵、大田、水原など様々な場所に出かけました。私が行きたい場所に連れて行ってくれ、一緒に過ごしてくれた韓国人の友達に感謝したいです。
1年の留学は十分に長いと思っていましたが過ごしてみると本当にあっという間でした。今回の留学を通じて、今やりたいことを後悔なく挑戦してみることの重要さを実感し、韓国で得たものを無駄にせず活用したいと強く思いました。私にとってこの留学は、様々な人と出会いとても良い経験になりました。