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体験記
外国語学部 英語学科
岩沼 杏凜
渡航期間:2023.8~2024.2
オーストラリアのアデレード大学に約6カ月間、語学留学しました。
私は高校一年生の時に約1カ月間アデレードにある高校での留学経験がありますが、滞在期間が短かったということもあり、当時のホストファミリーとあまり打ち解けることが出来ませんでした。そういった経験から、今回の留学に関しての不安はホストファミリーと仲良く過ごすことができるかどうかということだけでした。私のホストファミリーは、到着してからすごく優しく接してくれ、楽しく過ごせそうだと感じられました。私の性格上、初対面の人には壁を作ってしまい自分から質問したり出来ないため、最初はホストファミリーに聞かれた質問に答えるだけの会話でした。しかし、約1カ月がたった頃にホストファミリーと話をする機会がありその際に「自分たちを家族だと思っていいんだよ」と、他にも私を安心させるような言葉を添えて伝えてくれました。その日からホストファミリーとの会話も増えて最終的には私も家族の一員になったかのような生活を送ることが出来ました。
語学学校の教室では、私が想像した以上に日本人の学生がいたため、きちんと英語が学べるのかという不安と日本人がいて安心の二つの感情がありました。ですが、それぞれ1ターム(約5週間)を計4回こなしていくうちに生徒の入れ替わりがあり、最後には異なる大学から来ていた日本人だけではなく異なる国から来た生徒とも文化交流をしながら仲良くなることが出来ました。
大学では、日本で受けていた英語の授業とは違い、英語を使いながら英語を学びます。例えば、日本では先生やクラスメイトにわからない単語の意味を聞くと日本語で教えてくれますが、留学先の語学学校では先生や日本国籍以外のクラスメイトに聞くと、似た意味を持つ英単語を教えてくれます。そのため、似た単語同士を関連付けて覚えることができます。そうすることで忘れにくく、使うときに思い出すことが容易になります。また、私は最初の1カ月半ほど授業の内容についていけず悔しい思いをし、クラスを下げてもらうことを真剣に考えた時期がありました。ですが、私と同じく授業についていけずに悩んでいた友達がいたため、一緒になんとか理解しようと協力し、クラスを下げずに授業を受け続けることができました。
最後にアデレードの街についてです。基本的には治安は良いのですが、危険な場所もあるので、そこには近づかない方がよいでしょう。私はホストファミリーに危険な場所を事前に聞いていたため、その場所だけ避けて生活していました。
それ以外は自然が多く、中心部からバスで少し出るだけでピクニックに最適なのどかな場所に行くことができます。特徴のあるビーチがいくつもあり、毎回場所に行き、お気に入りの海を見つけることが出来ました。また、アデレードはイベントが多く行われています。アデレードは日本の都会と地方の中間のような街で、双方のいい所が詰まった場所です。
アデレードで過ごした約6カ月間は、私にとって以前来た約1カ月間が塗り替えられるほど濃い時間でした。楽しいことだけでなく悩んだ日もありましたが、アデレードで過ごした日々は私にとって宝物です。この宝物を一生自分の中に留め、将来に生かせるよう、英語力も人としても成長出来るように学び続けたいと思います。