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虐待防止講演会を実施しました

 11月22日(水)羽村市コミュニティセンターにおいて、公開講演会「子供の人権を守るために~コロナ禍を振り返り考える~」を実施し、総合政策学部の北田真理先生が講師を務めました。法律のプロとしては勿論、子育て経験に裏打ちされた「母目線」で語られる事例の数々は参加した多くの方を惹きつけました。
 近年、児童相談所における虐待相談対応件数は右肩上がりに推移しているそうです。核家族の増加を始めとした「子育ての孤立化」が大きな原因の一つですが、北田先生は「児童虐待がメディアで取り上げられるようになり、人々に周知された結果、【児童虐待=社会問題】として認知されたことも大きい。」として、社会の見方が変化したことで「児童虐待が顕在化」してきたと述べられました。
 児童虐待では「子へのしつけ」として体罰が加えられることがあり、最悪の場合、幼い命が奪われてしまうケースも少なくありません。北田先生は、民法の改正、それにあわせて改正となった児童虐待防止法や児童福祉法についても言及し、力の弱い子供が法的に守られるための仕組みづくりについても解説されました。
 児童虐待は家庭の中だけに閉じこもりがちな問題ですが、行政に限らず民間も含めた多様な支援体制の整備によって、早期の課題解決が可能になると言われています。子供の人権が尊重され、安心して成長できる社会の実現に向けて、今後も様々な活動を推進して参りたいと思います。


2023.12.4
地域交流課

講演する北田真理先生

講演する北田真理先生