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理学療法学専攻 松村講師が青梅市で高齢者の転倒予防について講演

 保健学部リハビリテーション学科 理学療法学専攻の松村将司講師が、2月26日(水)に青梅市長淵市民センターで「高齢者の転倒予防」と題した講演会を行いました。
 この講演会は、青梅市の3市民団体「調布ことぶき大学」からの依頼で、60歳以上の市民を対象に開催され、今回で3回目となりました。講演では、「人はどのようにバランスを取っているのか」「転倒予防のための運動とは」といったテーマについて解説しました。また、約20名の参加者のバランス能力や握力を測定し、現時点での身体能力を把握してもらいました。そのうえで、転倒予防に必要な運動を実践しました。
 さらに、理学療法学科(現 理学療法学専攻)の3年生3名が、参加者への指導や介助を行い、講演会をサポートしました。講演会では、参加者が自身のバランス能力の結果に一喜一憂する様子が見られました。これに対し、松村講師は「良い結果だった方はその状態を維持できるように、平均値を下回った方は『伸びしろがある』と前向きに考えてください」と声をかけました。参加者は、自分の身体能力を知ったうえで、転倒に気をつけながらも楽しそうに体を動かしていました。また、学生とも笑顔で交流し、学生にとっても貴重な学びの機会となりました。参加者からは「やっぱり続けることが大事だよね」「自分の能力を知ることができてよかった」といった感想が寄せられました。

 松村講師は、「昨年の講演会から1年が経ちましたが、転倒した方はいませんでした。しかし、転倒しそうになった方は複数おり、転倒予防の普及の必要性を改めて感じました。一方で、運動を継続できている方がいなかったため、地域との定期的な関わりの重要性も痛感しました。今回は、学生とともに参加者のバランス能力を測定しましたが、非常に好評であり、自身の能力を客観的に知ることへのニーズの高さを実感しました。来年も開催される際には、どのようにして運動を継続してもらえるかを工夫しながら、より良い講演会にしていきたいと考えています」と話しています。

学生と松村講師(右から2人目)

2025年2月27日