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2024年度「杏林医学会 学生リサーチ賞」表彰式が行われる

表彰学生の皆さん。平形医学部長(中央)、柴原教務部長(右端)、渡邊学生部長(左端)とともに

杏林大学医学部ではアクティブラーニングに力をいれており、そのプログラムのひとつに早期体験学習があります。早期体験学習は、病院体験学習、体験学習入門、患者体験学習から構成されています。

2024年度の医学部1年生の体験学習入門では、「ハンセン病を対象とした思考練習」をテーマに、国立ハンセン病資料館や国立療養所多磨全生園でフィールドワークを行ったり、国立療養所多磨全生園の名誉園長である石井則久先生や山内きみ江さんのお話を伺ったりしました。そして、これらの活動と並行して、チームを編成し、コンセプトマップを用いて思考を深めていきました。コンセプトマップとは、設定した問題を中心に関連のある知識や概念を書き込み、それらのつながりの意味を考えるための思考ツールです。

こうした思考の過程ならびにその結果についてのプレゼンテーションで、学生の相互評価ならびに教員評価で高い評価を得たチーム(大谷真史さん、鈴木朱実さん、望月幸樹さん、善方美沙季さん:発表テーマ「文学・芸術から読み解くハンセン病」)が、杏林医学会学生リサーチ賞を受賞しました。リサーチ賞を受賞したチームは、ハンセン病患者の方が残した文学・芸術作品から「周囲から向けられる同情への抵抗」というメッセージを読み解き、学生自身の態度変容の必要性について説得的に論じました。

学生たちが思考の際に作成したコンセプトマップは、下の2次元コードからご参照ください。

リサーチ賞の表彰式は4月2日に行われました。表彰状を授与した平形明人医学部長は、「ハンセン病当事者による作品と向き合い、『同情への抵抗』というメッセージを受け止めながら、自らの姿勢を模索したことは、今後の医療実践にも必ず役立つでしょう。これからも研究や社会的活動などに積極的に取り組んでください」と奨励しました。

2025年4月10日