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日本外科学会定期学術集会で佐野さんと金田さんが発表

左から金田さん、佐野さん、指導教員の田中准教授
ひも倶楽部の仲間たちとともに

第125回日本外科学会定期学術集会(会期:4月10日-12日)が仙台国際センターで行われ、医学生の発表セッションにおいて4年生の佐野友洋さんと6年生の金田凌さんがそれぞれポスター発表を行いました。

二人の発表は4月11日に行われ、佐野さんは「医学生を対象とした縫合セミナーにおける VR 教材の有用性」を、金田さんは「ひも倶楽部参加および活動動機に影響を与える心理的要因の実態調査」をテーマに研究の成果を発表しました。(※ひも倶楽部:医学生が学年を問わず、早い段階から外科手技を体験できる同好会)

発表を終えて、佐野さんと金田さん、指導教員の田中良太准教授からのひと言を紹介します。

医学部4年 佐野 友洋                                               

私は入学前から外科に強い関心を持ち、入学早々ひも倶楽部に参加して外科手技の習得に励みました。我々はその活動の中で、医学教育でも活用が進んだVR教材に注目しました。研究計画の立案から約3年間もの歳月をかけ、VR教材の作成およびその教育効果の検証を行い、今回の発表に至りました。発表当日は緊張もありましたが、入念な準備の甲斐もあって、自信をもって臨むことができました。本研究を通して、多くの学びを得ることができました。ご指導・ご支援をいただいた田中先生をはじめとする多くの先生方や先輩方に、心より感謝申し上げます。

医学部6年 金田 凌                                                

この度第125回日本外科学会学術集会で、外科手技同好会(通称:ひも倶楽部)での Off-JT (Off the job training) への参加および参加動機に関する研究について発表させていただく機会を賜りました。心理学的な要素も強い研究であったことから初見の方々に制限時間4分でわかりやすく伝える、パッとみてわかるようにする等、聞き手の立場に立って準備することは大変苦慮いたしましたがこの経験が何物にも代えがたい経験となりました。発表後は他大学の先生方からも建設的なご意見をいただき今後の糧としていきたいと思っております。最後にご指導いただいた田中先生、ご助言いただきました本学呼吸器・甲状腺外科学の先生方にこの場をお借りして御礼申し上げます。

医学部 呼吸器・甲状腺外科学教室 准教授 田中 良太                                 

佐野友洋 君と金田 凌 君の日本外科学会での発表テーマは、ひも倶楽部の活動を通じて生まれてきた彼らのアイデアからです。佐野君の研究は本学に導入されたVR機器の有用性を検証するもので、医学教育におけるVR教材のあり方に対して示唆を与える内容でした。金田君の研究はひも倶楽部への参加動機を行動心理学に基づいて詳細に分析したものです。医学生のモチベーションに関連した内容で、指導者の私にとっても大変興味深い結果となりました。お二人ともコツコツと楽しんで努力した結果が、今回の学会での成果発表へと繋がったと思います。これらの経験はお二人の将来にきっと役に立つものと信じています。

2025年4月19日