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第98回日本整形外科学会学術総会で整形外科学教室 小西一斉助教が優秀ポスター賞を受賞

 5月22日から25日まで東京国際フォーラムで開催された第98回日本整形外科学会学術総会で「二重行動シミュレーションと経頭蓋磁気刺激の併用による皮質脊髄路興奮および手指運動機能への影響」というタイトルでポスター発表した演題が優秀ポスター賞を受賞しました。

 外傷や圧迫により脊髄が障害されると、手足の運動が困難になる症状が現れます。その症状の克服を目指し、本研究では、他者の運動を観察しながら自身の運動を想起する二重行動シミュレーションに、経頭蓋磁気刺激(頭皮上から体を傷つけずに脳を刺激する方法)を組み合わせた介入方法を開発し、健常者を対象に、筋電図や運動解析を用いてその効果を調べました。その結果、当該介入後、皮質脊髄路(脳の指令を脊髄に伝達する代表的な神経経路)を介した筋電図の反応が大きくなり、さらに、手の指先を素早く動かせるようになることが明らかになりました。今後、脊髄障害のある患者さんを対象に検討を重ね、将来的にリハビリテーションに活用できればと考えています。なお、本研究は、整形外科学教室と統合生理学教室との共同研究であり、日本学術振興会科学研究費 基盤研究(C)の助成を受けて実施されました。

 最後に、本研究の御指導を賜りました統合生理学教室の大木教授、鈴木講師、整形外科学教室の細金教授、佐野講師をはじめ、研究に協力頂いた医局員の皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。

【医学部整形外科学教室助教 小西一斉】

2025年6月10日