受験生サイト サークル紹介 学生支援ポータル 学納金サイト  [在学生・保護者専用]

白衣に誓いを込めて。医学部白衣式を挙行、117名が臨床実習へ決意新たに

 11月8日、三鷹キャンパスの松田進勇記念アリーナで医学部白衣式が行われ、医学部4年生117名に白衣が授与されました。

 白衣式は、臨床実習に臨む学生が白衣に袖を通し、誓いの言葉を唱和して良き医師となることを誓う儀式です。1993年に米国コロンビア大学で「ホワイトコートセレモニー」として始まり、現在では世界各国の医学教育機関で行われています。

 式典の冒頭では、渡邊卓学長が登壇し、「これからは病院という医療の現場で、これまでとは異なる環境での勉学が始まります。誠実に、真摯に学ぶ姿勢を持って患者さんに接することが大切です。良き医師を目指して一層努力してください」と祝辞を述べました。

 続いて、平形明人医学部長は「病院内で白衣を着るだけで、人の見る目が変わります。医療のプロフェッショナルとしての自覚を持つ場でもあります。積極的に学ぶ姿勢を忘れず、挨拶や礼儀、身だしなみを習慣づけ、信頼される態度を示してください」と学生たちにエールを送りました。

渡邊卓学長
平形明人医学部長

 医学部同窓会の森秀明会長からは、「実りある臨床実習のためには、これまでの学びを活かし、学生同士で協力しながら、さまざまな医療職、特に患者さんから謙虚に学ぶ姿勢が重要です。これまで関わってくださった方々への感謝を忘れずに、病院実習に臨んでください」と励ましの言葉が贈られました。

 また、医学部付属病院の近藤晴彦病院長からは、実習先となる病院の概要と理念について説明があり、「これからは医療チームの一員であることを心に留めてください。患者さんが先生です。謙虚に接することを忘れないでください」とのメッセージが伝えられました。

医学部同窓会 森秀明会長
近藤晴彦付属病院長

 その後、学生一人ひとりに白衣が授与されました。家族や教職員が見守る中、学生たちは壇上に上がり、「KYORIN UNIVERSITY SCHOOL OF MEDICINE Clinical Clerkship Student」と記されたワッペンと個人名が刺繍された白衣を教員から着せてもらいました。

 白衣授与の後には、医学教育学教室の赤木美智男客員教授による特別講演が行われました。赤木教授は臨床実習の意義について語り、「信頼される医師になるために、遠くの高い目標に向かって努力し、幅広い学習を心がけ、不正をせず、省察することを忘れずに、学習に取り組んでください」と学生たちに呼びかけました。

 式典の最後には、白衣を身にまとった学生全員が、臨床現場に臨む者としての決意を込めた誓いの言葉を読み上げ、厳かな雰囲気の中で式は締めくくられました。式の始まりは曇り空でしたが、終了後、会場を出る学生たちの肩に、まるでその決意を讃えるように、陽の光が静かに差し込んでいました。

赤木客員教授による特別講演
誓詞唱和

広報室

2025年11月10日