

文部科学省をはじめとする各府省庁が連携し、子どもたちに政府の仕事や社会の仕組みについて楽しく学んでもらう体験型イベント「こども霞が関見学デー」が7月29日、30日に開催されました。東京・霞が関の各府省庁でさまざまなプログラムが行われるなか厚生労働省のプログラムの一つとして、認定NPO法人ささえあい医療人権センターCOMLによる「遊んで学ぼう!!いのちとからだのかるた大会」が実施され、杏林大学医学部の学生9人がボランティアとして参加しました。
参加したのは、医学部2年生の平野碧さん、水谷真理子さん、内海響さん、松本和子さんと、1年生の田丸佳奈さん、岡本久奈さん、松田最愛さん、和田有生さん、左優希さんです。
学生たちは、からだや病気、病院で医師に伝えるべきことなどを分かりやすく表現した「医療かるた」の読み手を務めたほか、「食事・すいみん・手洗い―予防が大事」「お医者さんには自分で症状を伝えよう」など、健康的な生活の大切さや診察や手当を受けるときの注意点を伝える“いのちとからだの10か条”について、子どもたちに分かりやすく解説しました。参加した子どもたちの理解度や反応に合わせて言葉を選び、一方的に教えるのではなく、問いかけを交えながら一緒に考える姿勢で交流を深めました。
COMLのボランティアスタッフからは、「学生の皆さんは子どもの目線に立ち、分かりやすい言葉や話すスピードを工夫しながら“いのちとからだの10か条”を伝えてくれました。子どもたちと一緒に考え、一緒に学ぶ姿勢がとても印象的でした」と高い評価が寄せられました。また、学生との交流を通じて「将来お医者さんになりたい」と話す子どもたちもいて、未来の医療を担う学生たちの姿が子どもたちの夢や希望につながる貴重な機会となりました。
今回の活動は、地域や社会と関わりながら学ぶ機会であるとともに、学生たちが医療者として大切なコミュニケーション力や相手に寄り添う姿勢を育む貴重な経験となりました。
【参加学生の感想】
■普段は接する機会の少ない年齢の離れた子どもたちと関わることができ、貴重な経験となりました。一方で、子どもたちとのコミュニケーションの難しさも実感しました。年齢によって理解度が異なるだけでなく、同じ年齢でも性格や発達段階は一人ひとり違うため、相手に合わせて言葉や伝え方を工夫する必要がありました。今回の経験を通して、相手に応じた対応の大切さを学び、将来医師としてさまざまな背景を持つ患者さんと向き合う上で役立つ経験になったと感じています。
■医療かるたを通して、子どもたちに命や身体の大切さを楽しく伝え、医療や予防を身近に感じてもらう活動を行いました。特に印象に残ったのは、「いのちとからだの十箇条」の一つである「わからないことは、わかるまで聞いてみよう」というメッセージです。「この薬とアイスを一緒に食べてもいいですか?」「ジュースを飲んでもいいですか?」といった小さな疑問でも、医師に聞いてよいことを伝えると、子どもたちは驚きながらも真剣に耳を傾けてくれました。子どもは保護者と一緒に受診することが多いですが、自分自身も診療の当事者であることを伝えられたのは大きな意義がありました。この活動が、自分の身体や健康について主体的に考えるきっかけになればうれしく思います。
■医療かるたや、いのちとからだを守るために大切なことを学ぶワークショップに子どもたちが楽しそうに参加してくれたので、とても嬉しかったです。またこのような機会があればぜひ参加させていただきたいです。
■子どもたちと直接関わっていのちの大切さを教えるのは初めての経験でした。緊張しましたが、有意義な時間が過ごせました。子どもたちが関心を持って、真剣に話を聞いてくれてボランティアをしてよかったと思いました。
■この活動に参加したことで、多くのことを学ぶことができました。子どもたちの話を聞く中で、自分にはなかった考え方や視点に気づき、視野が広がりました。子どもたちから鋭い意見や質問が出て、はっとさせられる場面もありました。また、会の運営では、自分が今何をすべきかを考えながら行動することの大切さを実感しました。今回の経験を通して学んだことを今後の活動にも生かし、さらに多くのボランティアに参加しながら成長していきたいと思います。
2026年8月6日