久松理一教授をはじめとする杏林大学医学部消化器内科学教室は、中等症から重症の活動性潰瘍性大腸炎に対する治療薬グセルクマブの有用性を検証するための国際共同試験に2019年から参加しています。
米国やカナダをはじめ6か国、11の医療施設で、およそ700人の患者を対象に行われた、第3相のランダム化二重盲検プラセボ対照試験では、導入療法と維持療法におけるグセルクマブの有効性と安全性を見出すことができました。この結果は、世界で最も評価の高い医学雑誌の一つである「The Lancet」に12月17日付けで掲載されました。
炎症性腸疾患の分野では国際共同治験が行われることが一般的になり、欧米と日本のドラッグ・ラグはほとんどなくなってきています。本学医学部付属病院消化器内科も炎症性腸疾患包括医療センター(Interdisciplinary Center for Inflammatory Bowel Disease: ICIBD)の重要な活動の一つとして多くの国際共同治験に参加しています。
2024年12月27日