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About Kyorin University平成24年度決算報告


 本学校法人の平成24年度決算が、平成25年5月24日に開催された理事会・評議員会において承認されましたので学校法人会計基準に定めている計算書類(資金収支計算書総括表(表1)、消費収支計算書総括表(表2)、貸借対照表(表3))の概要をご説明いたします。

【資金収支計算書・消費収支計算書・貸借対照表】

1.結論

1)資金収支の状況(表1:資金収支計算書総括表)

 収入面では、主に学生生徒納付金収入が保健学部の理学療法学科(平成21年度開設)、作業療法学科(平成23年度開設)、医学部の入学定員増27名(平成21年度90名→105名、平成22年度105名→111名、平成23年度111名→117名)などの学年進行中ということもあり、前年度比1.0%(91百万円)の増加となった。寄付金収入は、全体では前年度比0.8%(3百万)の減少となった。補助金収入は、私立大学等経常費補助金では圧縮率が年々厳しくなる中で、前年度比0.3%(5百万)の減少に留まった。また、その他の補助金は、東京都、文部科学省及び厚生労働省に積極的に申請を行ったことで、前年度比8.1%(92百万円)の増加となり、全体では前年度比2.9%(87百万円)の増加となった。医療収入は、病院経営改善項目として『プロジェクト10−2012』を掲げ、特に外来患者・入院患者数の増加、そしてコスト面の削減に取り組んできた結果、前年度比4.2%(1,325百万円)の増加となった。
支出面では、人件費支出は定期昇給などにより、教職員人件費が前年度比1.65%(309百万円)増加となったが、退職金支出が前年度比189百万円減少したことで、全体では前年度比0.6%(121百万円)の増加となった。医療経費支出は、前年度比8.6%(1,126百万円)の増加となった。この主な要因は24年8月に新第3病棟が完成したことで、稼動に向け設備を整備したことと病院情報システムの更新(電子カルテ化等)などにより大きく増加したものである。施設関係支出は前年度比19.7%(1,924百万円)の減少ではあるが、校地取得などにより総額7,826百万円と大きな支出となった。設備関係支出は医療機器の整備、病院情報システムの更新などで前年度比207.7%(2,800百万円)の増加となった。
結果、24年度の繰越資金は2,835百万円減少の14,844百万円となった。

2)費収支の状況(表2:消費収支計算書総括表)

 帰属収入は、学生生徒納付金収入、補助金収入、医療収入が伸びたことで前年度比3.3%(1,522百万円)の増加となった。 基本金組入額は、校地の取得等により前年度比128.8%(4,817百万円)の大幅な増加となった。結果、消費収入合計は、前年度比7.8%(3,295百万円)の減少となった。
消費支出は、人件費が前年度比1.4%(274百万)の増加、一般経費(教育・医療・管理)は8月に新第3病棟が完成し稼動したことなどもあり前年度比3.1%(775百万円)の増加となった。資産処分差額は経年劣化により利用できなくなった図書資料を除籍としたため、前年度比120%(126百万円)の増加となった。結果、消費支出合計は前年度比2.8%(1,195百万円)の増加となった。
以上により帰属収支差額は4,123百万円の収入超過となり、前年度比8.6%(327百万円)の増加となったが、基本金組入後の当年度消費収支差額では4,434百万円の支出超過となる厳しい収支結果となった。

3)貸借対照表の状況(表3:貸借対照表)

 資産の部は、固定資産が校地取得等により前年度比11.4%(8,138百万円)の増加、流動資産は現金・預金の減少等により11.2%(2,701百万円)の減少となった。負債の部は、未払金の増加などで負債の部合計が前年度比4.3%(1,315百万円)の増加となった。結果、正味資産は帰属収支差額が収入超過となったことで、前年度比4,122百万円増加の69,064百万円となった。

2.今後の対応

 以上のように、平成24年度の決算は資金面(資金収支計算書)では学生生徒納付金収入、医療収入が前年度比で増加(借入金等収入を除く)したが、施設関係支出、設備関係支出の増加(校地の取得、第2病棟再編工事等)により、繰越資金は2,835百万円が減少しました。しかし、経営面(消費収支計算書)においては、病院を中心とした収支改善活動等により帰属収支差額は4,123百万円となりました。
平成25年度事業計画では、八王子キャンパス移転に向けて新キャンパス建設計画、第2病棟再編(継続事業)等で、多額の資金需要が今後考えられます。また、本学園を取り巻く社会情勢(消費税増税、震災の影響による電気料金の増加等)を考えますと、財務状況は決して楽観視できるものではないと考えております。
今後とも本学園の財政基盤を盤石にするために、引き続き教職員の皆様のより一層の理解、ご協力をよろしく願い申し上げます。

3.資金収支計算書・消費収支計算書・貸借対照表及び科目の説明等

  1. 資金収支計算書
  2. 消費収支計算書
  3. 貸借対照表
  4. 主要科目の説明
  5. 帰属収入内訳推移表・消費支出内訳推移表・帰属収支差額推移表(グラフ)
  6. 消費収支計算書を企業的に経営分析した場合
  7. 上記決算表(18〜24年度)
  8. 主要財務比率表