観光振興に力を入れている奥多摩町では、古民家宿泊事業や観光事業などを手掛ける「沿線まるごと株式会社」が、JR青梅線沿線の地域創生プロジェクトを進めています。
このプロジェクトに、私が所属する三浦ゼミが加わることになり、以前から地域活動に興味があった私は、ゼミの活動と共に、この会社のインターンシップにも参加して奥多摩地域の創生活動に関わることになりました。
約2週間のインターンシップ期間中は、毎日 会社のオフィスがあるJR鳩ノ巣駅に通い、会社が運営する施設の見学や奥多摩名産の水わさびツアーなどに参加しました。活動(研究)する地域を知らなければ、課題解決のための提案(学び)を導き出すことができないため、できるだけ丁寧に奥多摩地域の現状把握に努めました。その後、会社から、古くなった「いけす」の再利用に関する提案を行うよう課題が与えられました。私は観光に携わる方々へのヒアリングを含めて積極的に情報収集を行い、滞在型・体験型の観光を充実させるための方策を明らかにして、4つのプランを提案しました。この提案は会社の関係者も参加した杏林大学地域総合研究所フォーラムで発表しました。
最初に奥多摩地域を訪れたとき、東京にもこんなに心が落ち着く自然豊かな場所があったのかと感動しました。青梅線の乗降客数の減少に伴い、観光客も少なくなっていた奥多摩地域ですが、地元の方々が大切に守ってきたものがたくさんあることも知りました。私たち大学生から見ると、それらは素晴らしい観光資源で、うまく活用できれば観光客を惹きつけ、町に活気をもたらすこともできると考えました。ゼミや講義で学んだことを生かして、奥多摩地域の課題にアプローチし、地域の特色を生かした魅力的な提案ができたと思っています。
2025年秋、奥多摩町制70周年のイベントが開かれました。その準備と当日の運営の一部を任された私たち三浦ゼミと外国語学部の古本ゼミは、来場者に奥多摩町が何度でも訪れたくなる町と感じてもらえるよう気持ちを込めて取り組みました。私は町民にインタビューをし、その内容をパネルにして展示したほか、イベント当日はモルックやかるたの体験コーナーを担当しました。ゼミ生が手作りしたモルックのピンや奥多摩を紹介したかるたを使った遊びを多くの人に楽しんでいただきました。
奥多摩の地域に深く関わることで、充実した時間を過ごせました。「住民の方との交流は欠かさず行う。現地に足を運んで自分の目で確かめる」。実社会と正面から向き合った今回の活動では、机上の学びでは得られない、より実践的な学習ができました。奥多摩の自然や文化、人々への愛着も湧いて来ました。これからも奥多摩の魅力が多くの人々に伝わる活動をしていきたいと思っています。
■ 本学参加の産学官連携で奥多摩の地域を元気に!(杏林大学新聞35号より)
※記事および各人の所属等は取材当時のものです
総合政策学部 半田英俊ゼミナール 4年
花村 南帆(はなむら なほ)さん
大河原 崇樹(おおかわら たかき)さん
今井 大知(いまい だいち)さん
(2024年6月取材)