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Faculties & Graduate Schools保健学部　臨床検査技術学科の3つのポリシー

卒業認定・学位授与の方針（ディプロマ・ポリシー）

保健学部　
臨床検査技術学科		 保健学部臨床検査技術学科では、教育目標を達成するため、卒業時点までに獲得すべき能力を以下のように定め、卒業要件を満たし、これらをすべて修得したと認められる学生に学士（保健衛生学）の学位を授与する。

（1）高い倫理観と地域との関わり
高い倫理観を持ち、医療専門技術職に求められる能力を身につけ、広く地域社会の発展に積極的に寄与することができる。
（2）臨床検査に求められる基本的かつ実践的能力
臨床検査で求められる基本的知識および技術を修得し、これを実践の場で活用することができる。
（3）問題解決能力
自ら発見した問題や課題について、科学的視点から客観的に考察を加え、論理的に説明ができる。
（4）コミュニケーション能力を生かしチーム医療へ貢献する能力
専門医療職の立場ばかりでなく患者の立場に立ち、他者を思いやり、自らの考えを表現できる。
（5）国際的視野を持って適応できる知識や技術の活用能力
幅広い教養と医療知識を身につけ、多様な価値観の認識と異文化を理解し、グローバル社会に適応できる。

教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

保健学部　
臨床検査技術学科		 保健学部臨床検査技術学科では、卒業認定・学位授与の方針に掲げる能力などの修得のために、4年間の学習分野を「基礎分野」「専門基礎分野」「専門分野」に分け、それぞれを構成する科目を学年進行と共に理解の深まるよう体系的かつ順次的に編成し、講義、演習、実習を適切に組み合わせた授業を実施する。
科目間の関連や科目内容の順次性を番号で表現する「科目ナンバリング」を行い、段階的科目理解度を高めるための模範的履修およびカリキュラム構造を示す「履修モデル」を明示する。さらに、各系統（科目群）別に段階的科目理解度を高めるための「学習目標」と学年進行と履修科目との関係とを示す「履修系統図」と授業ごとにディプロマ・ポリシーとの関係を示す「カリキュラム・マップ」を明示する。
また、単位制度の実質化を図るため、履修可能上限単位を適切に設定する（CAP制）。
教育内容、教育方法については以下のように定める。

（1）教育内容
（1-1）高校から大学への円滑な導入を図るために
幅広い分野にわたって教養を養うために人間と生活、科学的思考の基礎、外国語の専門基礎分野の科目を配置する。一方、臨床検査技師としての役割、やりがい、面白さへの理解を促し学業への意欲を高めるために、また、これから学ぶ種々科目の基本的事項の理解ならびに病院見学による職業イメージの定着など4年間の学びの動機付けを行うための講義、実習科目を１年次に配置する。
（1-2）臨床検査に求められる基本的かつ実践的能力を修得するために
臨床検査分野では専門領域として大きく生体検査と検体検査とに分けられ、それぞれの分野に関する専門知識と技術を修得し、検査値と病態との関係を理解することおよび総合的な解釈・判断能力を身につけるために専門分野の講義と実習科目を配置する。さらに、検査の実践を学ぶとともに、医療機関における臨床検査技師の役割や患者対応、チーム医療への参画など医療人に求められる態度・技術・知識を修得するために臨地実習を配置する。また、細胞検査士、第一種衛生管理者、食品衛生監視員等の資格取得をするために必要な科目を配置する。
（1-3）問題解決能力を修得するために
検査技術や病態解析に対し、解決すべき問題に自ら気付き学んできた内容を生かして、自ら進んで種々の問題に高い意欲を持って取り組み問題を解決する能力を修得するために総合領域の演習や実習科目を配置する。
（1-4）コミュニケーション能力を生かしチーム医療へ貢献する能力を修得するために
コミュニケーション能力を修得するために総合領域の講義、演習科目を配置する。また、臨床におけるチーム医療の重要性を理解し、コミュニケーション能力を修得するために「臨地実習」を配置する。さらに、チーム医療の理解を促進し、キャリア教育のための講義科目を配置する。
（1-5）高い倫理観を修得し、地域社会との関わりを深めるために
幅広い分野にわたって教養を養い、生命の尊厳と人権の尊重を基盤とした倫理観を修得するために基礎分野科目を配置する。地域における医学および保健衛生領域に関し臨床検査技師が医療人として果たす役割の理解を促すための講義、演習科目を配置する。
（1-6）国際的視野を持って適応できる知識や技術の活用能力を修得するために
科学的思考の基盤を培い、倫理、文化、経済、地域と大学等、多角的な視点から考えることができるために人間と生活の科目を配置する。幅広いコミュニケーション能力を修得し、グローバル化に対応できるために外国語の科目を配置する。　
（2）教育方法
（2-1）高校から大学へ円滑な移行を図るために
初年次に配置された基礎分野や専門基礎科目の導入部で高校までの基礎的な学習内容を確認し知識を整理する。
（2-2）臨床検査に求められる専門知識や実践的能力を修得するために
演習、学内実習および実験でグループディスカッションを通じて複合的なものの見方、考え方を養う。また、高度な専門技術を修得し、得られた知識を統合的に理解し、現場の課題を体感するために、学外の病院や施設における「臨地実習」を導入する。
（2-3）コミュニケーション能力・問題解決能力を修得するために
臨床検査学系総合領域の演習科目において、少人数のグループワーク・発表などを行い、問題解決能力を修得する。チーム医療へ貢献する人材としてのコミュニケーション能力や自己表現力、主体的な問題解決能力を修得するために、能動的学修（アクティブラーニングなど）を積極的に授業に取り入れる。また、複合的なものの見方、考え方を養い客観的かつ高い意欲を持って問題解決能力を修得するために卒業研究を導入する。
（2-4）コミュニケーション能力を生かしチーム医療へ貢献する能力を修得するために
「臨地実習」を通じて、臨床現場で求められるチーム医療に必要な態度・技術・知識などを修得する。また「臨地実習」および「病院見学」など施設見学・体験学習により、他職種と接することで、コミュニケーション能力の向上を図る。
（2-5）高い倫理観を修得し、社会的責任遂行能力を修得するために
地域における医療人としての役割を理解し、高い倫理観を養うために基礎分野科目や地域志向型科目の中で、ソーシャル・ラーニング（社会学修）を積極的に実施する。
（2-6）国際的な視野を広げるために
グローバル社会での適応能力および国際貢献を考える機会を与えるために海外研修・実習プログラムを導入し、医療を通じた国際貢献を考える機会を与える。

入学者受入れの方針（アドミッション・ポリシー）

保健学部　
臨床検査技術学科		 保健学部臨床検査技術学科は、本学科の理念・目的を理解し、その達成にむけて真摯に取り組む意欲のある人材を求めている。具体的には、次のような資質を持つ学生を求めている。

（1）求める学生像、資質
（1-1）科学的視点を持ち合わせており、様々な現象について関心、興味が持てる人
（1-2）臨床検査により得られた情報を総合的に理解し、診断や疾患の理解につなげようとする態度や努力を示す人
（1-3）医療に携わる者としての倫理観を持ち、臨床検査に携わる者としての使命を十分理解でき、さらに他の医療職と連携が取れるコミュニケーション能力を持つ人
（1-4）医療の高度化にともなう知識の膨大化においても、その知識の吸収に積極的な熱意を示す人
（1-5）疑問点などをそのまま放置せず、解決に向けた努力を怠らない人
（2）求める学習成果
「卒業認定・学位授与の方針」（ディプロマ・ポリシー）及び「教育課程編成・実施の方針（カリキュラム・ポリシー）に定める教育を受けるために必要な、次に掲げる知識・技能や能力を備えた人材を求める。
（2-1）入学後の修学に必要な基礎学力としての知識や表現力を有している。（知識・理解・表現力）
・ 高等学校で履修する数学、理科、外国語などについて、内容を理解し、高等学校卒業相当の知識を有している。
・ 日本語による文書作成、課題に応じた内容をまとめる力などの表現力を十分身につけている。
（2-2）学んできた内容を生かし、問題を解決するのに必要な知識や技能を駆使して、自ら進んで種々の問題に取り組む態度を有している。（知識・思考力・判断力・意欲）
（2-3）積極的に人と関わりを持ち、対話などを通じて相互理解に努めようとする態度を有している。（態度・主体性・多様性・協働性）
（2-4）医療に関わる諸問題に深い関心を持ち、医療に積極的に貢献する意欲がある。（意欲・関心）
（2-5）得られた情報や成果を適切にまとめ、科学的視点にたった考察を加え、的確に伝えることができる。（技能・表現力）