私は2024年2月から2025年1月まで中国の河北大学に留学しました。到着したばかりの頃は全く話せず、聞き取ることもできなかったため、買い物や銀行口座の開設も一苦労でした。しかし、周りの人がたくさん助けてくれたおかげで、3か月ほど経つと少しずつ聞き取れるようになりました。初めて相手の言っていることが分かり、スムーズに会話できたときの感動は今でも忘れません。

留学中に一番嬉しかったことは、海外の友人ができたことです。大学内では日本人が私だけだったため、韓国、ベトナム、パキスタン、アラブ、ロシアなど様々な国から来た留学生と関わる機会が多かったです。その中で、特にベトナム人の親友ができたことが大きな支えとなりました。彼女は毎日勉強を教えてくれ、一緒にご飯を食べたり遊んだりしました。もしその友人に出会っていなければ、私の留学生活はここまで充実したものにはならなかったと思うほど、たくさん助けられました。

また、留学中に驚いたことは、中国人の学生たちは朝から夜まで、さらには週末にも授業があるということです。食堂でも食事をしながら勉強している学生を多く見かけました。テスト期間になると図書館は満席で、空き教室や廊下でも勉強している学生がいました。その姿を見て、「私も頑張らないと！」と思い、毎日予習復習を欠かさず行うようになりました。テスト期間以外はHSKなど語学検定の勉強を進め、また、話すことが苦手だと感じていたため、先生に中国人学生を紹介してもらい、毎週テーマを決めて会話練習を行いました。最初は自分の意見を話すのに時間がかかりましたが、徐々に話せるようになり、中国の文化や日本の文化についてさらに理解を深めることができました。

今回の留学を通して、自分の価値観や視野が大きく広がったと感じています。日本での常識や考え方が通じないことも多かったため、柔軟に対応する力が身についたと思います。また、語学を学ぶ楽しさを再確認することもできました。初めての海外生活で慣れないことも多くありましたが、たくさん挑戦し、失敗を重ねる中で、人として大きく成長できたと感じています。留学中に出会った友人や先生方、そして留学という貴重な経験をさせてくれた両親に、心から感謝しています。この経験をいかして、これからも感謝の気持ちを忘れず、様々なことに挑戦していきたいです。