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2024年春出発 上海外国語大学 留学体験記

外国語学部 中国語学科

深澤 沙耶

渡航期間:2024年2月~2024年7月

私は約四か月間、上海外国語大学に留学した。海外に行くのは初めてであり、渡航前は緊張と不安でいっぱいで、本当に5か月間生活できるのかという不安な思いしかなかった。

上海浦東国際空港に着いたとき、異国に来たという実感がすぐにわき、これからの生活に期待を膨らませた。現地に到着後、授業が始まるまで一週間あった為、その間に生活用品などを揃えた。また、親元を離れて暮らすのが初めてだったので、現地での生活に慣れる必要があり、その点でも苦労したことを思い出す。

授業が始まり、自分のレベルにあったクラスに振り分けられた。私のクラスは日本人がいなかったので、最初は心細かったが、次第に韓国人やタイ人、ロシア人と仲良くなることができ、心強かった。授業は、最初の頃は聞き取ることができず、本当についていくのが必死で辛かったが、先生が優しく、年齢も近かったため話しやすかった。幸いルームメイトが日本人だったこともあり、たくさん助けられた。毎日予習復習をしっかりやる彼女の姿に影響を受け、私もテスト前には大学の図書館に毎日通った。中間テストでは先生に「クラスの中でも高得点だよ」と褒められ、とても嬉しかった。日常生活では、休みの日や授業後に、外滩,豫园,张园,上海迪士尼度假区,新天地などたくさんの場所に友達と訪れた。中でも初めて外灘に行ったときは、ヨーロッパのような街並みで、夜になると建物がライトアップされ、とても感動し、本当に来てよかった思ったし、今でもその気持ちは変わらない。特に印象に残っているのは、労働節と呼ばれる中国の大型連休の日に、ルームメイトと北京旅行をしたことだ。二泊三日で、天坛公园,頤和園,天安门,北京动物园,清华大学などを訪れた。大型連休ということもあり、どこに行っても人だらけで、中国の人口の多さを肌で感じた。まだ中国語に自信がなく、無事に帰って来られるか心配事も多かったが、何事もなく無事に上海に戻れたときは、安堵すると同時に、大きな自信につながった。

渡航前は、中国は危ない、怖いというあまり良くないイメージを持っていなかったが、実際に来てみるとその偏見は覆された。例えば、私が日本人だとわかると日本語を喋ってくれたり、店員さんも優しい人が多かったり、物価が日本より安く、食べ物も美味しかったりなど、行かなければわからないこともたくさんあった。もちろんカルチャーショックも多く、交通マナーを守らなかったり、電車やバスの中が電話の声などで騒がしかったり、トイレにトイレットペーパーが無かったりと驚くこともありましたが、それも良い経験になった。また、日本よりも格段に便利だと感じたことも多く、中国では一度も街中で現金を使うことがなく、すべてスマホ決済で済むためとても楽であった。交通機関の利用も一つのアプリで完結し、キャッシュレス社会を実感した。

留学開始時は、日本に帰りたいと何度も思ったが、帰国直前には「あっという間の5か月間だったな」と感じ、寂しさがこみ上げた。留学では、想像以上に多くのことを経験でき、人生の財産になったと思う。そして何より留学をさせてくれた両親に心から感謝したい。

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外国語学部中国語学科

渡邊 彩乃

渡航期間:2024年2月~2025年1月

 私は2024年2月から2025年1月までの約1年間、上海外国語大学に交換留学をした。私は小学生の頃中国に住んでいたことがあり、現在の中国がどのように発展しているのか自分の目で見たいと思い、留学を決めた。

 留学の4か月前から準備を始め、2か月前にはHSK3級を取得した。現地に到着してから戸惑わないように、あらかじめ地図や交通手段を調べたり、これまで授業で学んだ内容をもう一度復習したりして万全の状態で留学に臨んだ。

 しかし、留学前に学校からお金に関する案内がなかったため、一体いくら持っていけばいいのか分からなかった。私は生活費込みで約70万円を現金で持って行ったが、結果的に足りなかった。私の場合、学費は免除だったが、寮費は1年間で約54万円、保険料が16,000円、1年留学者のみ健康診断が約12,500円、合計約568,500円の費用がかかった。そのため、基本的な生活費はすべてアリペイに登録したクレジットカードで支払った。また、現地で銀行口座を開設し、余った現金はほとんど口座に振り込んだ。友達とWeChatやアリペイでお金のやり取りをする際は銀行カードが必要なので、銀行口座の開設は必須だと思う。

 留学先の学校の建物自体はそれほど新しくはないが、とてもきれいで、3階や4階には机と椅子が置かれ、自習や友達との会話スペースとして活用していた。授業はすべて中国語と英語で行われるため、最初は聞き取るのに苦戦したが、徐々に慣れていった。何か困ったことがあったときには4階の事務室に行けば、日本語で対応してくれるため、安心して留学生活を送ることができた。

 上海はグローバルな都市で、日本人差別などはなく、治安もとても良いと思った。交通機関も充実しており、学校の近くにはバス停や駅があり、スマホのアプリでタクシーを呼ぶこともできた。またキャッシュレス化が進んでおり、スマホ一つで買い物やデリバリーサービスを受けることができ、とても便利だった。

 私は今回の留学で、HSK3級から5級へとレベルアップすることができた。学校では、様々な国の留学生と交流する機会があり、お互いに助け合いながら勉強をすることができたことが良い思い出である。また、留学先の先生方もとても親切で気軽に相談をすることができたのでとても感謝している。

 留学前は、中国は治安が良くない国というイメージを持っていたが、留学をしてみるととても住みやすい国だった。留学して間もない頃、近くの屋台街にお昼を買いに行った際、自分の中国語能力に自信がなく不安だった。しかし、屋台の店員の方々は皆優しく、「中国語上手だね」と褒めてくれたり、分からない単語や料理があったとき丁寧に教えてくれたりしたので、自分に自信を持つきっかけになった。また、授業中に人前で発表をする機会が多くあったことも自分の自信につながる経験になった。

 私は今回の留学経験を活かして、国と国、人と人をつなげるような仕事に就きたいと考えた。その為にTOEIC860点、HSK6級の取得を目標に現在も学習を続けている。

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外国語学部中国語学科

藤田美咲

渡航期間:2024年2月~2025年1月

 上海での約1年間の留学は、語学力の向上だけでなく、多くの貴重な経験を得る機会となった。最初は言語の壁や環境の違いに戸惑うこともあったが、次第に生活に慣れ、現地の人々との交流を通じて多くのことを学ぶことが出来た。

授業について

 授業はディスカッションやプレゼンテーションが多く、さまざまな国からの留学生と意見を交わす機会が豊富にあった。特に、グループワークを通じて自然に仲良くなり、授業の後もお互いの国の文化について語り合うことが増えた。先生方も親切で、わからないことがあれば丁寧に説明してくれたため、安心して学ぶことができた。中国語の授業では、日常会話だけではなく、中国の歴史や社会問題についても学び、語学力だけでなく知識の幅も広がったと感じている。

日常生活について

 宿舎ではなく祖父母の家で生活したことで、中国の家庭文化をより深く体験することができた。食事や習慣の違いに最初は戸惑ったが、次第に馴染み、中国の家庭料理を楽しむようになった。ただ、学校の授業開始時間が早かったため、毎朝中国の時間で5時半に起きる生活が続き、体力的に少し大変なこともあった。しかし、規則正しい生活のおかげで、時間管理の意識が高まり、勉強との両立もうまくできるようになった。

留学中の思い出

 学業以外にも、クラスメートと一緒に杭州へ旅行したことや、上海ディズニーランドへ行ったことが特に印象に残っている。

 また、母が上海に来た時に、上海野生動物園に行き、一日を満喫した。私は動物が大好きなので、上海動物園という普通の動物園ではなく、近くで餌をあげたり触れ合ったりできる、この動物園を選んだ。特に印象的だったのは熊の餌やりだった。私が餌を持って手を振ると、熊が手を合わせて餌を要求する、その姿がとても可愛かった。また、アザラシのショーではキャッチボールを一緒にすることができ、動物と心を通わせたような気がして、最高な1日となった。他にも動物のショーや、直接触れあえるエリアがたくさんあり、動物好きの私にとっては夢のような場所だった。

 杭州では、美しい西湖を巡り、中国の伝統的な風景を楽しんだ。また、上海ディズニーランドでは、友人たちとアトラクションを満喫し、楽しいひとときを過ごした。さらに、重慶、北京、成都にも訪れ、それぞれの都市の文化や歴史に触れることができた。重慶では火鍋を楽しみ、北京では天安門と天壇公園、故宫博物院、颐和园を訪れ、成都ではパンダ基地でかわいいパンダたちを見ることができた。こうした経験を通じて、たくさんの貴重な思い出を作ることができた。

 留学を終えて 

 この留学を通じて、語学力の向上だけでなく、異文化理解や新しい価値観を学ぶことができた。さまざまな国の留学生と交流することで、異なる視点を持つことの大切さを実感した。また、中国での生活を経験したことで、自分自身の適応力やチャレンジ精神も鍛えられたと感じている。

 今後もこの経験を活かし、中国語の学習を続けるとともに、より多くの国や文化に触れていきたいと思う。上海での留学は、私にとってかけがえのない貴重な時間となった。

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外国語学部中国語学科

龍 綺華

渡航期間:2024年2月~2025年1月

 私はこの1年の留学を通してさまざまなことを学びました。留学前、両親が中国人ということもあり、中国についてはある程度知っているつもりでしたが、上海に初めて着いた途端その考えが変わりました。私は中国に対して日本より発達していないイメージを持っていましたが、実際はたくさんのビルが立ち並び、支払いは全てスマホ決済で完結し、スマホ一台あればどこへでも行ける環境で、想像以上に発展していることに驚きました。

 上海にはたくさんの外国人がいて、最初は日本人とばかり一緒にいましたが、次第にクラスの韓国人や本科生の韓国人とも仲良くなり、お互いの国の言語や食事マナーを教えあったり、政治や文化について話したりと学ぶことが多くありました。秋学期ではウズベキスタンやタジキスタン、ベトナムからの留学生と話す機会が増え、春学期と同じようにそれぞれの国のことを語り合いました。クリスマスにはみんなで韓国料理や日本料理を食べ、夜はベトナム人留学生とクリスマスケーキを食べ、プレゼント交換をしました。それぞれの国の文化を混ぜたクリスマスはとても楽しかったです。ウズベキスタンとタジキスタンはとても近いところにあり、宗教も同じなので文化がとても似ていました。タジキスタンでは女性は毎日5時半に起きて朝ごはんを作らなければいけないのに対し、男性はお昼に起きてもよく、お酒も一部の人は飲めると聞き、文化の違いを強く感じました。他にも、コロンビア、オーストラリア、モロッコ、ロシアなどさまざまな国の友達ができたことも良い思い出です。

 学校では中国語中級クラスだったため授業は基本的に中国語で行われ、クラスメイトもほとんどが流暢に話せる人ばかりでグループワークも多くありました。また、テーマに沿って個人でパワーポイントを作り、5分間発表をする課題もあり、とても良い経験になりました。先生方もとても優しく、授業が終わるとみんなで先生と雑談することもありました。留学前は、簡単な文章しか話せませんでしたが、留学のおかげで複雑な文章もある程度流暢に話せるようになったと感じています。

 留学はとても充実していましたが、楽しいことばかりではありませんでした。文化の違いから、他の国の留学生と意見が合わないこともありました。また、大学の先生以外の現地の人と関わる機会は少なく、話した人の中には日本に対してあまり良い印象を持っていないと感じることもあり、悲しい気持ちになることもありました。一部の人とは時間をかけて話し合い、仲良くなることができましたが、多くの現地の人とは深く関わることができず、それが心残りです。

 この1年間の留学で学んだことを将来に活かせるよう、残りの大学生活も努力を続けていきたいと思います。

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外国語学部中国語学科

林 心惠

渡航期間:2024年2月~2025年1月

 初めて上海に到着した時、VPNが繋がらず、今まで使えていたネットが使えなくなってしまい不安でいっぱいでした。到着後すぐにあった法律講座では全て英語で説明され、何もわかりませんでした。しかし、同じクラスの日本人や中国人の友達がVPNの設定方法や中国で必要なアプリを教えてくれ、それから中国での生活が一気に便利になりました。

 授業は全て中国語で行われたためとても難しく、クラスのレベルを下げようかと悩みました。しかし一週間のうちにクラスの人達と仲良くなり、離れるのが惜しくなったので、難しくてもこのクラスで頑張っていこうと決意しました。課題や試験はとても難しく、中間テストでは思うような点数が取れませんでしたが、期末テストの時には友達とカフェで教え合いながらたくさん勉強し、納得のいく点数を取ることができました。とても大変でしたがそれらを乗り越えることで、自分の中国語能力が成長したと感じています。クラスの中にはいろいろな国から来た人がいてみんなとてもフレンドリーですぐに仲良くなれました。先生もとても優しく、授業後みんなで雑談をすることもありましたし、先生も一緒に火鍋を食べに行ったり日本食を食べに行ったりしました。

 上海で生活し、中国内を旅行していく中で、たくさんの中国の習慣や考え方を学ぶことができました。上海は多くの外国人コミュニティがあり、国際的なネットワークも築くことができました。そして場所によって食文化が違うことを実感しました。重慶や成都に旅行したときは辛い食べ物ばかりで、辛いうさぎの頭が売っていたり、火鍋で微微辣(微々辛)を頼んでも私達にはとても辛いものが出てきたりして驚きました。杭州や福建に行ったときは、味付けがあっさりしていました。青島や北京、ハルビンに行ったときは、料理の味付けが全体的に濃く、量も多かったです。そしてどの都市でも、みんなビールをよく飲んでいたことが印象的でした。旅行を通じて感じた各地の食文化の違いは、とても興味深かったです。

 上海での思い出もたくさんあります。留学開始から少し経った頃、中国で初めてネイルをしに行きました。この時は初めて一人で中国人のスタッフと話さなければならず緊張しました。ネイルの専門用語などは分かりませんでしたが、雑談は大きな支障なく話せたので嬉しかったです。上海のショッピングモールにもたくさん行きました。どこもとても広くて綺麗で驚きました。平日と休日では人の数に大きな差があり、それにも驚きました。また、好きな中国アニメのライブや劇にも行きました。留学開始時は聞き取れない単語が多かったけれど、最後の頃にはたくさん聞き取れるようになり、楽しく感じました。友達ともたくさん美味しいものを食べました。学校近くの小さなお店や、火鍋屋、韓国焼肉、タイ料理、上海料理、东北料理などいろいろな料理を楽しむことができました。

 この留学では多くの友達ができ、お互い中国語を話すことで語学力も上がり、お互いの文化も知ることができました。友達1人1人が私の留学生活を素晴らしいものにしてくれたと思います。この留学は私の人生においてかけがえのないものになりました。

2025年10月14日