外国語学部 中国語学科
保科 百合花
渡航期間:2024年2月~2025年1月
私は、2024年2月から2025年1月まで大連外国語大学に留学していました。初めての海外生活で、出国前は不安でいっぱいでしたが、同時に楽しみでもありました。中国に行くのは初めてで、しかも1人での留学だったため、留学開始当初は友人もいなく、大変なことばかりでした。ほぼ中国語が話せなかったので、空港の入国審査ではなかなか通してもらえず、とても焦ったのを覚えています。しかし、その時偶然通りかかった大連外国語大学の日本人留学生が助けてくれ、本当に心強かったです。
大学に到着してからも学校や寮の手続き、銀行口座の開設、SIMカードの契約など、やるべきことがたくさんありました。自力で頑張ることもあれば、現地でできた日本人の友達に助けてもらうこともありました。他大学の子たちは複数人で留学に来ていたので、羨ましく思いました。また、買い物や食事の注文など日常生活でも中国語が必要で、自分の語学力の低さに落胆する日々でした。
授業開始の1週間ほど前にクラス分けのテストがありました。結果に基づいて、自分のレベルのクラスに振り分けられますが、他のクラスを体験してから最終的に自分で選ぶこともできました。授業が始まると、先生の話すスピードに慣れることができず、分からないことばかりでしが、1~2週間経つ頃には少しずつ聞き取れるようになり、理解しながら授業を受けられるようになりました。クラスは雰囲気が良く、クラスメイトも先生も優しかったので、何度か皆で先生を交えて食事に行くこともありました。
授業以外では中国生活に慣れることが大変でした。寮もあまり綺麗とは言えず、建物のほとんどが和式トイレでした。また、歩きたばこをする人が多いことにも日本との違いを感じました。さらに中国のご飯にもなかなか慣れず、体調を崩すことが何度かありました。生活に慣れてきたのは、1カ月以上経った頃で、その頃には友達と大連市内へ遊びに行ったり、授業後に学校周辺を散歩したりできるようになっていました。慣れると中国生活はとても楽しかったです。大連は日本よりも物価が安く、ネットショッピングやデリバリーもすぐに届くので、とても便利でした。また、現金を全く使わないので、スマホアプリさえ使いこなせば、支払いもタクシーを呼ぶのも簡単でした。ご飯も飲み物も安くておいしかったですが、時々日本食が恋しくなることがあると思うので、インスタントの日本食を持っていくことをおすすめします。前学期は、知らないことばかりで、毎日が新しい発見の連続でした。
夏休みを挟んで後学期になると、またクラスが変わるため、友達ができるか、授業についていけるか心配でしたが、みんな優しくフレンドリーなので、心配しなくてもすぐに仲良くなれました。授業内容は前学期より難しかったものの、早く授業に慣れ、自分の語学力があがったと実感できました。選択科目は1学期で2つまでとることができ、私は合計で3科目履修しました。中国の文化を体験できる授業もあり、とても面白かったです。
長期休みは大連だけでなく、他の都市へ旅行に行きました。労働節には、外国人の友達と天津・北京へ旅行をしました。外国人の友達と旅行に行くほど仲良くなれるとは思っていなかったので、とても良い経験になりました。国慶節には、別の都市に留学していた日本人の友達と上海旅行をし、有名な観光地を巡り楽しい思い出ができました。
私は、高校生の頃から「いつか留学してみたい」という漠然とした夢を持っていました。実際に留学ができて、有意義でかけがえのない時間を過ごせました。1人で海外生活をするのは難しいと思っていましたが、現地では自分で行動するしかないため、行動力が身につきました。また、私は他の人に頼ることが苦手でしたが、勇気を出して分からないことを聞いたり、相談したりできるようになりました。友達と情報共有をすることで悩みの解決でき、異国の地でも心強かったです。多くの人に助けられながら、辛いことも楽しいことも経験し、精神的に強くなれたと思います。最初の頃はすぐに日本に帰りたくなるかもしれないと思っていましたが、実際には海外生活の魅力を肌で感じ、1つ1つの経験が充実した生活につながりました。
この留学を通して異文化理解、語学力向上、現地での生活を体験できただけではなく、留学したいという自分の夢を叶えることができ、人生の大きな糧となりました。今後も今回得た知識、経験、行動力を社会に役立てていきたいです。最後に、私の留学生活に関わってくれた友達や先生、すべての人に感謝しています。




2025年10月14日