外国語学部 中国語学科
渡部 冬花
渡航期間:2024年2月~2025年1月
上海に着いたばかりの時は、学校内での支払いの方法が分からず、多くの中国人や日本人そして他の国の方に助けていただきました。私が入ったのは3号棟の寮だったのですが、同居人がとてもルーズで部屋は信じられないほど汚く、特に水回りは想像を絶する状態でした。洗濯機も匂いがきつく、洗っても綺麗になった実感はありませんでした。ある時同居人との生活に耐えきれず、泣きながら学校へ行って授業を受けたことがあります。その時は先生方やクラスメイトが優しく話を聞いてくれて、たくさんアドバイスをくれました。その経験から日本人は自分の気持ちをハッキリ伝えない傾向があると感じました。中国人や外国のクラスメイトからは「なぜそんなことも言えないんだ?」という反応が返ってきて、気の弱い私にとってはその感覚がとても不思議でした。
食生活については、食堂のご飯はとても安くて美味しかったのですが、油が私のお腹に合わず、お腹を壊すことが何度もありました。デリバリーの利用を覚えてからは、日本食のお店から注文することもありました。安くはないですが、日本と変わらない味でとても美味しかったです。
このように辛いこともありましたが、友達に恵まれたこともあり、留学後半には帰りたくなくて泣いてしまうくらい良い思い出ばかりでした。特に英語が喋れないことで差別を受けたり、アジア人や黒人への差別を感じたりすることもありませんでした。行事ごとにクラス長がイベントを企画してくれ、教室で一緒にご飯を食べたり、クリスマスにプレゼント交換会をしたりと、とても良いクラスでした。日本人は少なかったので特に日本の友達を作る期待はしない方が良いかもしれませんが、それでも私は留学して良かったと思います。楽しく、かけがえのない経験になりました。


2025年10月14日