外国語学部 中国語学科
川島 優美佳
渡航期間:2024年2月~2025年1月
私は約1年間、中国の北京語言大学に留学しました。この留学で学んだ事は数えきれないほどあります。北京語言大学での授業は、日本で受ける授業とは大きく異なり、全て中国語で行われ、質問も中国語でしなければなりませんでした。これが私の中国語を大きく成長させるきっかけの1つになったと思います。中国語には日本語と同じように多くの単語があり、同義語や類義語に言い換えながらコミュニケーションを取ることができるのがとても面白かったです。授業や日常生活の中で色々な単語に触れられるのが嬉しく、また、他国の留学生と中国語で会話をする時も、伝え方を意識して様々な単語を使うようにしていました。こうしたコミュニケーションが、留学生同士仲良くなるきっかけにもなったと思います。
大学では、世界文化祭という学校行事があり、グラウンドいっぱいに各国のテントが並びました。そこで色々な国の文化に触れたり、伝統衣装を着た人と写真を撮ったりと、貴重な経験ができました。また、高級クラスが対象だと思いますが、校外学習で海南島に2週間行く機会もありました。授業は必修科目を中心に、選択科目も履修でき、各自興味のある内容を学べることがとても自分に合っていたと思います。テストも筆記や面接形式、ペアやグループでのプレゼンテーション形式など様々で、学びの幅が広がりました。
生活面では、前学期は中国の水や食べ物に慣れるのが大変でした。特に水が合わず、約1ヶ月間お腹を壊してしまい辛かったです。しかし次第に慣れ、毎日食べているうちに中国料理が好きになりました。今では中国料理が恋しいくらいです。また、中国の交通機関や経済の発展には驚きました。コロナ前に中国に行ったときには、まだQRコード決済がなく、現金支払いであり、新幹線も今ほど早くなかったのですが、約5年ぶり訪れた今回、その発展ぶりに感動しました。現在はスマホ1台あればタクシーを呼ぶことも支払いも可能で、スマホ1個だけ持っていれば何処へでも行ける便利さを感じました。
留学中に中国のいろいろな都市に旅行に行きました。吉林、西安、延吉、青島、重慶、上海、海南島と北から南まで各地を訪れ、各地の方言や風習、文化、世界遺産、歴史的建造物、食文化に触れることが出来ました。特に学校の校外学習で行った海南島では2週間という長い間滞在だったこともあり、より深くその地の文化を学ぶことができました。海南島には黎族や苗族が暮らしていた村が残っており、鼻で吹く楽器を演奏したり、独特な織物の道具で衣服を作ったりと、非常に魅力的な文化を持っていました。また旅行先ではそれぞれ異なる方言が使われていて、方言への興味も湧き、いつか方言についても学びたいと思っています。
今回の留学を通して、日本では経験できないことをたくさん経験できました。自分の中国語力を成長させることができただけではなく、自分に足りない部分を再認識する機会にもなりました。今後は留学で見つけた課題を克服できるよう目標を立て、勉強を続けていきたいと思います。また機会があれば中国の中でまだ行ったことのない地域にも訪れてみたいです。



2025年10月14日