私は2024年2月から約10ヶ月間、中国の北京第二外国語学院へ留学しました。

この留学の経験は自分を大きく成長させてくれました。将来中国語を使う仕事に就きたいと考えていた私にとって、留学は大学在学中の大きな目標でした。しかし、留学前の私は中国語がほとんど話せず、中国人と話す機会もなく、不安な気持ちでいっぱいのまま出発しました。

中国に到着してから最初の1か月間は毎日が不安ででした。気合と根性で乗り切りながら、周囲の人々に助けられて学校や寮での様々な手続きを終えました。授業が始まると、先生の言っていることが聞き取れず、当てられても発言をためらい、答えに自信が持てませんでした。毎日泣きながら勉強をしていたのを覚えています。

最初に配属されたクラスには日本人が１人もおらず、多国籍なクラスでした。クラスメイトとは中国語や英語を交えてコミュニケーションを取らなければならず、最初は大変でしたが、友人達の中国語のレベルがとても高く、毎日一緒に食事をしたり会話をしたりする中で、中国語を教わり、真似して話しているうちに、私の語学力は向上していきました。

漢字文化圏ではない欧米の友人たちが、漢字を読める日本人の私よりも中国語を流暢に話し、授業でたくさん発言していることにとても感銘を受けました。そしてその友人たちの頑張る姿が、自分も頑張ろうというモチベーションに繋がりました。

北京第二外国語学院は中国の大学の中では敷地面積が小さいと言われていますが、感覚的には日本の大学と同じくらいで、寮から教室まで5分で到着する近さでした。学校が小さい分、留学生同士の交流だけではなく、中国人学生とも交流できる機会が多くありました。特に日本語を学ぶ中国人学生が多く、彼らは積極的に日本人と交流したいと思っているため、私は中国語で話し、彼らは日本語で話し、お互いに教え合いながら会話を楽しむことができ、中国人の友人もたくさんできました。

この留学を通じて中国語力の向上だけでなく、寮生活を通じて自己管理能力も養うことができました。そして様々な国のかけがえのない友人と出会うことができました。留学前の自分は韓国やアメリカ、フランス、デンマーク出身の友人ができるなんて考えもしませんでした。もし友人たちがいなければ、今回の留学が孤独で辛いものになっていたと思います。「友人たちともっとコミュニケーションがとりたい」、「先生方に成長した姿を見せたい」、「中国人学生と自然に会話したい」という気持ちが勉強への原動力になり、毎日を楽しく過ごすモチベーションを維持させてくれました。この留学は間違いなく私の人生において忘れられない経験となりました。ここで出会った友人たち、指導をしてくださった先生方、そして留学を支援してくれた両親に感謝しています。この経験を無駄にしないよう、これからも中国語の学習を学び続けていこうと思います。