東華大学 楊 菲
留学期間:2025.9~2026.2
杏林大学で過ごしたこの半年間は、本当にあっという間でした。しかし振り返ってみると、毎日が新鮮な体験であり、私にとってかけがえのない時間だったと感じています。
私は中国・上海の東華大学で翻訳を専攻しており、交換留学で杏林大学に来ました。来日当初は、日本の授業についていけるのか、また新しい生活に慣れることができるのか、不安な気持ちを抱えていました。
授業では、翻訳、通訳、文学など、専門性の高い科目を学ぶことができました。中でも特に印象に残っているのは通訳の授業です。実際に通訳ブースに入り、クラスメートと交代しながら同時通訳や逐次通訳の練習をした経験は、教科書だけでは決して得ることのできない貴重なものでした。緊張しながらも、自分の日本語が伝えるための言葉として機能した瞬間の感覚は、私に大きな自信を与えてくれました。授業を通して、日本語力の向上だけでなく、将来の進路について深く考えるきっかけも得ることができました。
また、この半年間で多くの人と出会い、交流を深めることができました。大学主催の国際交流パーティーに参加し、留学生や日本人学生と一緒にお菓子を食べたり、ゲームをしたりする中で、言語や文化の違いを越えて、同じ時間を共有することで心の距離が自然と縮まっていくことを実感しました。
日常生活においても、多くの「初めて」を経験しました。最初は戸惑ったゴミの分別も、いつの間にか当たり前になり、寮の周辺を少しずつ探索するうちに、自分なりの生活リズムができていきました。複雑だと感じていた日本の電車にも慣れ、休日には各地へ足を運びました。井の頭公園で過ごした秋の日々をはじめ、京都の紅葉、奈良の鹿、大阪の美味しい料理、静岡の海と富士山、御殿場の温泉、焼津の花火大会、名古屋の街並み―いずれも忘れられない風景です。
杏林大学での半年間は、学び、出会い、生活のすべてを通して、私の世界を大きく広げてくれました。ここで得た経験とご縁を大切にしながら、これからの道を歩んでいきたいと思います。温かく迎えてくださった先生方、そして支えてくれた友人たちに、心より感謝申し上げます。


2026年4月7日