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2025年春出発 広東外語外資大学 留学体験記

外国語学部 中国語学科

前田 耀星

渡航期間:2025年2月~2025年12月

私は約1年間、中国の広広東外語外資大学へ留学した。留学前は、中国での生活や言語面に不安を感じることもあったが、現地で中国語を学びたいという気持ちの方が強かった。

実際に広州で生活を始めると、留学前に抱いていた不安は次第になくなっていった。日常生活の中で、日本人であることを理由に嫌な思いをすることはほとんどなく、友人や店の人々も自然に接してくれた。留学を通して、中国の人々は国籍ではなく、目の前の「個人」として相手を見て接していることを実感した。

授業は留学生向けに行われ、ほとんどが中国語で進められていた。最初は、分からない中国語をさらに中国語で説明されることに戸惑い、授業についていくのに苦労した。しかし、半年ほど経つ頃には、先生や友人の話す内容を自然に理解できるようになり、一人で外出や旅行をすることにも不安を感じなくなった。中国語が「勉強するもの」から、「生活の中で使う言葉」へと変わっていったことを強く実感した。

特に印象に残っているのは、一人で北京まで約22時間かけて列車で移動した経験である。長時間の移動は大変だったが、車内で現地の人に話しかけられることもあった。日本人であることを伝える際には少し緊張したものの、実際には差別的な反応を受けることはなく、自分が抱いていた不安と現実との違いを改めて感じた。

また、日常生活の中では、言葉だけでなく文化や感覚の違いを学ぶ場面も多くあった。例えば、「水を買いたい」という意味で「我买个水」と伝えた際に、飲み物全般を指す言葉として受け取られたことがある。この経験から、単語を覚えるだけではなく、その言語が使われる文化や感覚まで理解することの大切さを学んだ。

文化祭では、日本の居酒屋をテーマに出店し、日本酒や梅酒、サワーなどを提供した。中国ではあまり見かけない酒類だったこともあり、多くの中国人学生が興味を示してくれた。日本文化を紹介する立場として交流できたことは、自分にとって新鮮で印象深い経験であった。

帰国後は、現地で築いた人間関係や生活から離れたことで、強い寂しさを感じた。しかし、それだけ留学生活が自分にとって大きく、充実した時間だったのだと思う。この経験を通して得た語学力や価値観、多様な視点を、今後の人生にも生かしていきたい。

2026年7月27日